k93s2

点Oを中心とする半径1の円Cに含まれる2つの円C_1,C_2を考える.ただしC_1,C_2の中心はCの直径AB上にあり,C_1は点Aで,C_2は点BでそれぞれCと接している.また,C_1,C_2の半径をそれぞれa,bとする.C上の点PからC_1,C_2に1本ずつ接線を引き,それらの接点をQ,Rとする.
(1)∠POA=θとするとき,PQはθによってどのように表せるか.
(2)PをC上で動かしたときのPQ+PRの最大値を求めよ.

(1)
C_1の中心をSとおくと,∠POS=∠POA=θであり,PO=1,OS=1-aなので,
余弦定理よりPS^2=PO^2+OS^2-2PO\cdot OS\cos\theta=a^2-2a+2-2(1-a)\cos\theta
また,∠PQS=\frac\pi2なのでPQ^2=PS^2-QS^2=2(1-a)(1-\cos\theta)=4(1-a)\sin^2\frac\theta2であり,
0\leq\frac\theta2\leq\frac\pi2より0\leq\sin\frac\theta2だからPQ=2\sqrt{1-a}\sin\frac\theta2
(2)
∠POB=π-∠POAなので,(1)と同様にPR=2\sqrt{1-b}\cos\frac\theta2となる.
ここで,\cos\phi=\sqrt{\frac{1-a}{2-a-b}},\sin\phi=\sqrt{\frac{1-b}{2-a-b}}となるようなφ(0\leq\phi\leq\frac\pi2)が存在する.
そのようなφを用いるとPQ+PR=2\sqrt{2-a-b}\sin(\frac\theta2+\phi)と表せる.
\phiの範囲より0\leq\pi-2\phi\leq\piより\theta=\pi-2\phiとなる場合があり,このときPQ+PRは最大値2\sqrt{2-a-b}をとる.
最終更新:2014年01月24日 12:50