点Oを中心とする半径1の円Cに含まれる2つの円

を考える.ただし

の中心はCの直径AB上にあり,

は点Aで,

は点BでそれぞれCと接している.また,

の半径をそれぞれa,bとする.C上の点Pから

に1本ずつ接線を引き,それらの接点をQ,Rとする.
(1)∠POA=θとするとき,PQはθによってどのように表せるか.
(2)PをC上で動かしたときのPQ+PRの最大値を求めよ.
(1)

の中心をSとおくと,∠POS=∠POA=θであり,PO=1,OS=1-aなので,
余弦定理より

.
また,∠PQS=

なので

であり,

より

だから

.
(2)
∠POB=π-∠POAなので,(1)と同様に

となる.
ここで,

となるようなφ

が存在する.
そのようなφを用いると

と表せる.

の範囲より

より

となる場合があり,このときPQ+PRは最大値

をとる.
最終更新:2014年01月24日 12:50