f(x)はxの整式,cは定数とする.等式

がすべてのxで成り立つならば,f(x)は定数であることを示せ.
f(x)が定数でないと仮定して矛盾を導く.
x→∞でf(x)→∞としてよい(これが成立しない場合は-f(x)をあらためてf(x)と置き直せばよい).
(i)x→-∞でf(x)→-∞のとき
中間値の定理よりf(x)=0となるxが存在し,それは有限個であるからその最大のものをmとおく.
このとき,m<t<m+1においてf(t)は常に0より大きい.
従って

より矛盾
(ii)x→-∞でf(x)→∞のとき
ある定数a,bが存在し,x<aのときf'(x)<0,x>bのときf'(x)>0となる.
このとき,f(x)=max{f(a-1),f(b)}となるxがx≦a-1とb≦xの範囲にそれぞれ存在する.
それらをそれぞれp,qとおくと,p<x<p+1のときf(x)<f(p),q<x<q+1のときf(x)>f(q)なので
f(p)=f(q)より矛盾.
(i)(ii)より示された.
最終更新:2014年01月24日 13:06