11s5

p,qを2つの正の整数とする.整数a,b,cで条件
 -q≦ b≦0≦ a≦ p,b≦ c≦ a
を満たすものを考え,このようなa,b,cを[a,b;c]の形に並べたものを(p,q)パターンと呼ぶ.各(p,q)パターン[a,b;c]に対して
w([a,b;c])=p-q-(a+b)
とおく.
(1) (p,q)パターンのうち,w([a,b;c])=-qとなるものの個数を求めよ.
また,w([a,b;c])=pとなる(p,q)パターンの個数を求めよ.
以下p=qの場合を考える.
(2) sを整数とする.(p,p)パターンでw([a,b;c])=-p+sとなるものの個数を求めよ.
(3) (p,p)パターンの総数を求めよ.

w([a,b;c])=xとなるものの個数をn(x)とおく.
(1)
w([a,b;c])=-qのときa=p, b=0なので,条件を満たすcの個数はa-b+1=p+1.よってp+1個.
同様にw([a,b;c])=pのときq+1個.
(2)
対称性よりn(-p+s)=n(p-s).
t=|s-p|に対しw([a,b;c])=tとなるものを考えると,
t>pのときは0個,
t≦pのときは
(a,b)=(t+m,-m) (0≦m≦p-t)であり,このとき条件を満たすcの個数はa-b+1=t+1+2m.
n(t)=\sum_{m=0}^{p-t}(t+1+2m)=(p+1)(p-t+1)
であるから,
s<0,2p<sのとき 0個
0≦s≦2pのとき(p+1)(p-|s-p|+1)個
(3)
求める個数は
\sum_{k=-p}^pn(k)=n(0)+2\sum_{k=1}^p(p+1)(p-k+1)=(p+1)^2+p(p+1)^2=(p+1)^3.
最終更新:2011年10月21日 11:45