正4面体の4つの頂点をA,B,C,Dとする.s,tを0<s<1,0<t<1を満たす実数とし,
線分ABをs:1-sに内分する点をE,
線分ACをt:1-tに内分する点をF,
線分ADをt:1-tに内分する点をG
とおく.3点E,F,Gを通る平面が,3点B,C,Dを通る円と共有点を持つためにs,tの満たすべき条件を求め,点(s,t)の範囲を平面上に図示せよ.
CDの中点をM,AからBCDに下ろした垂線の足をHとする.
Hは△BCDの重心なので

.
A,B,M,Hは同じ平面上にあり,この平面αと3点B,C,Dを通る円の交点をPとおくと

より

.
FGとαの交点をQとおく.FG⊥αなので3点E,F,Gを通る平面はαに垂直.従ってこの平面をαに射影すると直線EQとなる.
また,CD⊥αなので3点B,C,Dを通る平面はαに垂直.従って3点B,C,Dを通る円をαに射影すると線分BPとなる.
したがって,求める条件は直線EQと線分BPが共有点を持つことと同値である.
これは,PQとAMの交点をRとしたとき,Qが線分RM上にあることと同値.つまり,AR=uAMとおいたときu≦t.
ここで,メネラウスの定理より

であり,
u≦t⇔

なので

が満たすべき条件.
これより

つまり

.
(図省略.0<s<1,0<t<1のうち,

と

を漸近線とする双曲線((0,0),(1,1)を通る)の上側.)
最終更新:2013年10月12日 20:38