k94ks5

実数rは2πr>1を満たすとする.半径rの円の周上に2点P,Qを,弧PQの長さが1になるようにとる.点Rが弧PQ上をPからQまで動くとき,弦PRが動いて通過する部分の面積をS(r)とする.
rが変化するとき,面積S(r)の最大値を求めよ.

S(r)は弧PQと弦PQに囲まれた部分の面積である.
扇型O-PQの中心角θ(0<θ<2π)は\frac1rである.
扇型O-PQの面積は\frac r2
△OPQの面積は\frac{r^2}2|\sin\frac1r|
S(r)はθ<πのときは扇型O-PQの面積から△OPQの面積を引いたものであり,θ>πのときは扇型O-PQの面積に△OPQの面積を加えたものであることに注意して
S(r)=\frac r2-\frac{r^2}2\sin\frac1r
S&#039;(r)=\frac12-r\sin\frac1r+\frac12\cos\frac1r=\frac12(1+\cos\theta)-\frac{\sin\theta}{\theta}=\frac2\theta\cos^2\frac\theta2(\frac\theta2-\tan\frac\theta2)
これよりS(r)はθ=πつまりr=\frac1\piのとき極大となる.極大値はS(\frac1\pi)=\frac1{2\pi}
r&gt;\frac1{2\pi}であり,\lim_{r\to\frac1{2\pi}+0}S(r)=\frac1{4\pi}
また,r&gt;\frac1\piのときOからPQに下ろした垂線の足をHとすると,OH=r\cos\frac1{2r}であり,△OPQの面積は中心角\frac1r,半径OHの扇型の面積より大きいので
S(r)&lt;\frac1{2r}(r^2-r^2\cos^2\frac1{2r})=\frac r2\sin^2\frac1{2r}\to 0 (r→∞).
以上より,S(\frac1\pi)=\frac1{2\pi}はSの最大値である.
最終更新:2013年10月13日 09:23