k95ks2

Oを中心とする円周上に相異なる3点A_0,B_0,C_0が時計回りの順に置かれている.自然数nに対し,点A_n,B_n,C_nを次の規則で定めていく.
(イ)A_nは弧A_{n-1}B_{n-1}を2等分する点である.(ここで,弧A_{n-1}B_{n-1}は他の点C_{n-1}を含まない方を考える.以下においても同様である.)
(ロ)B_nは弧B_{n-1}C_{n-1}を2等分する点である.
(ハ)C_nは弧C_{n-1}A_{n-1}を2等分する点である.
A_nOB_nの大きさを\alpha_nとする.ただし,∠A_nOB_nは点C_nを含まないほうの弧A_nB_nの中心角を表す.
(1) すべての自然数nに対して4\alpha_{n+1}-2\alpha_n+\alpha_{n-1}=2\piであることを示せ.
(2) すべての自然数nに対して\alpha_{n+2}=\frac34\pi-\frac18\alpha_{n-1}であることを示せ.
(3) \alpha_{3n}\alpha_0で表せ.

(1)
\alpha_nと同様に\beta_n,\gamma_nを∠B_nOC_n,∠C_nOA_nの大きさとする.
\alpha_n+\beta_n+\gamma_n=2\piであり,
\alpha_{n+1}=∠A_{n+1}OB_{n+1}=∠A_{n+1}OB_n+∠B_nOB_{n+1}=\frac12A_nOB_n+\frac12B_nOC_n=\frac12(\alpha_{n}+\beta_{n})…①,
同様に\beta_n=\frac12(\beta_{n-1}+\gamma_{n-1})=\pi-\frac{\alpha_{n-1}}2…②.
①×4+②×2より4\alpha_{n+1}=2\alpha_n-\alpha_{n-1}+2\piより示すべき式を得る.
(2)
(1)の式および(1)の式のnにn+1を代入したものから\alpha_n,\alpha_{n-1}を消去すれば示すべき式を得る.
(3)
(2)より\alpha_{3n}-\frac23\pi=-\frac18(\alpha_{3(n-1)}-\frac23\pi)であるから,
\alpha_{3n}=\frac23\pi+(-\frac18)^n(\alpha_0-\frac23\pi)
最終更新:2013年10月15日 13:41