a,bを正の実数とする.座標空間の4点P(0,0,0), Q(a,0,0), R(0,1,0), S(0,1,b)が半径1の同一球面上にあるとき,P,Q,R,Sを頂点とする四面体に内接する球の半径をrとすれば,次の二つの不等式が成り立つことを示せ.

,

.
四面体PQRSの外接球の中心TはPQ,PR,RSの垂直二等分面上にあるのでT

.

であるから,

.
相加平均と相乗平均の関係より

.
四面体PQRSの体積Vを考える.
三角形PQRと線分RSが垂直なので

.
また,△PQR,△QRS,△RSP,△SPQを底面とし,高さrの三角錐4つに分解して考えると,

.
したがって

.
等号成立は

のとき.
これより,

.
これも等号成立は

のとき.
最終更新:2014年01月28日 15:54