91s5

xy平面上,x座標,y座標がともに整数であるような点(m,n)を格子点とよぶ.
各格子点を中心として半径rの円がえがかれており,傾き\frac25の任意の直線はこれらの円のどれかと共有点をもつという.
このような性質をもつ実数rの最小値を求めよ.

傾き\frac25の直線は2x-5y+a=0と書ける.
この直線と格子点(m,n)との距離はd=\frac{|2m-5n+a|}{\sqrt{29}}である.
ここでa=\frac12のとき任意のm,nに対し|2m-5n+a|\geq\frac12であるから,
求めるrの最小値は\frac1{2\sqrt{29}}以上である.
さて,任意の整数kについて,kが偶数のとき(m,n)=(\frac k2,0),奇数のとき(\frac{k+5}2,1)とおけばk=2m-5yと表せる.
これより,2m-5n=-[a],-[a]-1のいずれかとなるようm,nをとれば,任意のaに対し|2m-5n+a|\leq\frac12とすることができる.
したがって,求めるrの最小値は\frac1{2\sqrt{29}}以下となる.
これらより求めるrの最小値は\frac1{2\sqrt{29}}となる.
最終更新:2014年01月28日 16:34