xy平面上,x座標,y座標がともに整数であるような点(m,n)を格子点とよぶ.
各格子点を中心として半径rの円がえがかれており,傾き

の任意の直線はこれらの円のどれかと共有点をもつという.
このような性質をもつ実数rの最小値を求めよ.
傾き

の直線は2x-5y+a=0と書ける.
この直線と格子点(m,n)との距離は

である.
ここで

のとき任意のm,nに対し

であるから,
求めるrの最小値は

以上である.
さて,任意の整数kについて,kが偶数のとき

,奇数のとき

とおけばk=2m-5yと表せる.
これより,2m-5n=-[a],-[a]-1のいずれかとなるようm,nをとれば,任意のaに対し

とすることができる.
したがって,求めるrの最小値は

以下となる.
これらより求めるrの最小値は

となる.
最終更新:2014年01月28日 16:34