95s6

原点をOとするxy平面上の双曲線
\frac{x^2}{a^2}-\frac{y^2}{b^2}=1 (a>0,b>0)
上の点Pにおける接線と2つの漸近線との交点をQ,Rとする.このとき以下の問いに答えよ.
(1) 三角形OQRの面積Sは点Pのとり方にはよらず,a,bによって定まることを示せ.
(2) a=5e^{2t}+e^{-t}, b=e^{2t}+e^{-t}として実数tを変化させるときのSの最小値を求めよ.

(1)
Pのx座標,y座標はどちらも0以上であるとしてよい.
(x,y)を(\xi,\eta)=\left(\frac xa,\frac yb\right)に変換すると面積は\frac1{ab}倍になる.
更に(\xi,\eta)(X,Y)=(\xi-\eta,\xi+\eta)に変換すると面積は2倍.
XY平面上での点Pの移動した先の点P'の座標を\left(p,\frac1p\right)とする.
ここでXを{\frac 1p}倍,Yを p倍,する変換を考えると,
曲線XY=1はXY=1に移り,X軸はX軸にY軸はY軸に移り,P'は(1,1)に移り,面積は不変であるから,
S=2\cdot\frac12\cdot ab=abとなり,Pのとりかたによらない.
(2)
S=ab=5e^{4t}+6e^t+e^{-2t}であり,
\frac{dS}{dt}=20e^{4t}+6e^t-2e^{-2t}\frac{d^2S}{dt^2}>0より
$$\frac{dS}{dt}=0のときにSは最小.
このとき(5e^{3t}-1)(2e^{3t}+1)=0なのでe^t=5^{\frac13}
S=5\cdot5^{\frac43}+6\cdot5^{\frac13}+\cdot5^{-\frac23}=\frac{154\cdot5^{\frac13}}5
最終更新:2011年10月27日 22:41