1と0を5個ならべた列10110をある人が繰り返し書き写すとする.ただしこの列をSで表し,これの第1回の写しを

で表すとき,第2回目に書き写すときは

を書き写す.

の写しを

とするとき,第3回目には

を書き写す.以下同様に続ける.
この人が0を1に写しまちがえる確率はp(0<p<1)であり,1を0に写しまちがえる確率はq(0<q<1)であるが,それ以外の写しまちがいはないものとする.第n回目の写し

がSに一致する確率をC(n)とするとき,極限値

を求めよ.
1を書き写してn回目に1である確率を

とし,

とおく.

であり,

として

.
同様に,0を書き写してn回目に0である確率

の極限値

.
各桁が正しいかどうかは独立であるから,

.
従って

.
最終更新:2011年10月28日 18:04