p,q,rは実数とする.3次方程式

において,一根が1で,他の二根はその絶対値がいずれも1であるための必要十分条件を求めよ.
他の2根をa,bとおく.
(i)aが虚数の場合
bはaの共役複素数なのでab=1.a+b=tとおくと

より|t|<|a|+|b|=2.
与式左辺

となるので,r=-1,p=-qかつ-3<p<1.
逆にr=-1,p=-qかつ-3<p<1のとき,与式左辺

であり,

の判別式

より

の根は虚数でありいずれも絶対値1.
(ii)aが実数のときbも実数であり,(a,b)=(1,1)(1,-1)(-1,1)(-1,-1)のいずれか.
従って与式左辺

.
つまり,(p,q,r)=(-3,3,-1),(1,-1,-1),(-1,-1,1).
(i),(ii)を合わせて(p,q,r)=(p,-p,-1) [-3≦p≦1],(-1,-1,1)
最終更新:2013年09月07日 22:51