空間の3点A,B,Cの組で,次の条件を満たすものを考える.
① A,B,Cは平面x+y+z=1上にある
② Aの座標が(l,m,n)であれば,B,Cの座標はそれほれ(m,n,l),(n,l,m)である.
③ ベクトル

は直交する (ただし, O=(0,0,0)).
このとき,そのようなA,B,Cのとり方に関せず,次の三つが成り立つことを示せ.
1. A,B,Cは定円上にある.
2. 四面体OABCの体積は一定である.
3. BC,CA,AB,OA,OB,OCの中点をそれぞれL,M,N,P,Q,Rとすれば6点L,M,N,P,Q,Rは定球面上にある.
1.
Aの座標(l,m,n)とする.このときl+m+n=1,

.
したがって

でB,Cについても同様なので
A,B,Cは定球面を平面x+y+z=1で切った断面の周上にあるがこれは定円である.
2.

なので

は直交する.

も同様.
したがって,四面体の体積は

となり一定.
3.
点P

とおくと

.

なので

.
同様にM,N,P,Q,Rも点Pを中心とする半径

の球面上にあることがいえる.
最終更新:2013年09月20日 17:45