k85s4

実数r(r>0)に対して,下の方程式①の定める球面と,②の定める平面の共通部分をDとする.
x^2+y^2+z^2=\frac{1}{3}(r^2+2) ② x+y+z=r
(1)点P,QがともにDに属すれば,|\vec{PQ}\leq2\sqrt{\frac23}が成り立つことを示せ.
(2)rが自然数のとき,連立方程式①,②の整数解を決定せよ.

(1)
点R(\frac{r}{3},\frac{r}{3},\frac{r}{3})を考えると,これは②上にあり,①の球の内部にある.
D上の点P(x,y,z)を考えると,|\vec{RP}|^2=x^2+y^2+z^2-\frac{2r}{3}(x+y+z)+\frac{3r^2}{3^2}=\frac{2}{3}より|\vec{RP}|=\sqrt{\frac23}
同様にD上の点Qについても|\vec{RQ}|=\sqrt{\frac23}
これより|\vec{PQ}|=|\vec{RQ}-\vec{RP}|\leq|\vec{RQ}|+|\vec{RP}|=2\sqrt{\frac23}
(2)
あるrについて(x,y,z)が連立方程式①,②の整数解のとき,(y,z,x)も解となる.
(1)より|\vec{PQ}|<\sqrt{3}であるから(x-y)^2+(y-z)^2+(z-x)^2<3
x=y=zの場合は解にならないことに注意すると,解は(n,n,n±1)ないしその順番を入れ替えたものであることが必要.
このとき②よりr=3n±1となり,①も成立する.
したがって,r=3n±1のとき,(n,n,n±1)ないしその順番を入れ替えたものが求める整数解となる.
最終更新:2013年09月23日 03:07