実数r(r>0)に対して,下の方程式①の定める球面と,②の定める平面の共通部分をDとする.
①

② x+y+z=r
(1)点P,QがともにDに属すれば,

が成り立つことを示せ.
(2)rが自然数のとき,連立方程式①,②の整数解を決定せよ.
(1)
点R

を考えると,これは②上にあり,①の球の内部にある.
D上の点P(x,y,z)を考えると,

より

.
同様にD上の点Qについても

.
これより

.
(2)
あるrについて(x,y,z)が連立方程式①,②の整数解のとき,(y,z,x)も解となる.
(1)より

であるから

.
x=y=zの場合は解にならないことに注意すると,解は(n,n,n±1)ないしその順番を入れ替えたものであることが必要.
このとき②よりr=3n±1となり,①も成立する.
したがって,r=3n±1のとき,(n,n,n±1)ないしその順番を入れ替えたものが求める整数解となる.
最終更新:2013年09月23日 03:07