k85s5

2枚の硬貨があり,1枚ずつ投げたときの表の出る確率をそれぞれa,bとする.
2枚同時に投げたとき,表の出た硬貨の枚数をXとする.
従って確率変数Xは値0,1,2をとり,その確率分布はa,bにより定まる.
逆にXの分布を指定したとき,その分布を与えるようなa,bの値が存在するかどうか,また存在する場合には,どれだけあるか,次の2つの場合について答えよ.
(1)Xは二項分布,すなわちP(X=K)={}_kC_2p^k(1-p)^{2-k} (k=0,1,2)
ただし,p(0<p<1)はあらかじめ指定した定数である.
(2)Xは一様分布,すなわちP(X=k)=\frac{1}{3}(k=0,1,2)

P(X=2)=ab,P(X=0)=(1-a)(1-b)よりa+b=P(X=2)-P(X=0)+1.
題意を満たすa,bはx^2-(a+b)x+ab=0が[0,1]の範囲内で相違解を持てば2組,重解を持てば1組存在し,それ以外では存在しない.
判別式は D=\{P(X=2)-P(X=0)+1\}^2-4P(X=2)である.
(1) a=b=pのとき成り立つので1組以上,D= (p^2-(p-1)^2+1)^2-4p^2=0 より1組以下存在する.よって1組存在する.
(2) D= (\frac{1}{3}-\frac{1}{3}+1)^2-4\cdot\frac{1}{3}=-\frac{1}{3}&lt;0より存在しない.
最終更新:2013年09月23日 03:26