2枚の硬貨があり,1枚ずつ投げたときの表の出る確率をそれぞれa,bとする.
2枚同時に投げたとき,表の出た硬貨の枚数をXとする.
従って確率変数Xは値0,1,2をとり,その確率分布はa,bにより定まる.
逆にXの分布を指定したとき,その分布を与えるようなa,bの値が存在するかどうか,また存在する場合には,どれだけあるか,次の2つの場合について答えよ.
(1)Xは二項分布,すなわち

(k=0,1,2)
ただし,p(0<p<1)はあらかじめ指定した定数である.
(2)Xは一様分布,すなわち

(k=0,1,2)
P(X=2)=ab,P(X=0)=(1-a)(1-b)よりa+b=P(X=2)-P(X=0)+1.
題意を満たすa,bは

が[0,1]の範囲内で相違解を持てば2組,重解を持てば1組存在し,それ以外では存在しない.
判別式は

である.
(1) a=b=pのとき成り立つので1組以上,

より1組以下存在する.よって1組存在する.
(2)

より存在しない.
最終更新:2013年09月23日 03:26