座標平面の原点をOとし,

,

とする.また,α,βは2つの実数とする.任意の点Pに対し,ベクトル

の

への正射影を

(すなわち点

はPからOとAを通る直線へおろした垂線の足),

の

への正射影を

とし,1次変換

を

をによって定める.
1次変換gがどのようなα,βに対しても

(

は変換の合成を表す)となるための必要十分条件は,あるα',β'に対して

となることである.これを証明せよ.
必要性
α=1,β=0,P=Bを代入して

.
これが成立するには,ある実数β'が存在して

と書けることが必要.
同様にある実数α'が存在して

と書けることも必要.
このとき,任意の点Pはある実数s,tが存在し

と書け,

となる(∵

).
従って

となるので

.
十分性

のとき,

.
同様に

なので,

.
最終更新:2013年09月26日 03:41