k87s4

3次関数f(x)=x^3+ax^2+bx+c(a,b,cは定数)のグラフy=f(x)と,定数mを考える.
(1) このグラフの接線で傾きmのものは何本あるか.
(2) 傾きmの接線が2本ある場合について,その接線l_1,l_2の接点をP_1,P_2とし,l_1,l_2がグラフと交わる他の点をP_1,Q_2とすれば,P_1Q_1=P_2Q_2であることを示せ.

(1)
接線の本数はm=f'(x)=3x^2+2ax+bの解の個数と同じ.
3x^2+2ax+b-m=0の判別式をDとおくと\frac{D}4=a^2-3(b-m)
これより,m<b-\frac{a^2}3のとき0本,m=b-\frac{a^2}3のとき1本,m>b-\frac{a^2}3のとき2本.
(2)
P_nQ_nのx座標をp_n,q_nl_nの式をy=mx+d_nとおく(n=1,2).
f(x)-(mx+d_n)=x^3+ax^2+(b-m)x+c-d_n
f(x)-(mx+d_n)=0の根がp_n(重根),q_nなので,根と係数の関係からa=-(2p_n+q_n)b-m=p_n^2+2p_nq_n
これより,a^2-3(b-m)=(p_n-q_n)^2となるのでP_1Q_1P_2Q_2をx軸に射影した長さはそれぞれ等しい.
ここでl_1l_2の傾きが等しいので,P_1Q_1=P_2Q_2
最終更新:2013年09月29日 00:23