空間において,平面ax+y+z+a-2=0 (aは定数)を考える.
(1)この平面上の点で原点に一番近いものの座標を求めよ.
(2)原点を中心とする半径3の球体がこの平面で分けられる2つの部分のうち,体積の大きくない方の体積をV(a)とする.
aをいろいろ変えたとき,V(a)が最小になるaと,そのときのV(a)の値を求めよ.
(1)
平面上の点(x,y,z)の位置ベクトルを

とおき,

とおく.
等号成立は

と

が平行なときで,このとき,

(k:実数)とおける.
これより

なので

.
従って求める座標は

.
(2)
この平面上の点で原点に一番近い点を点Pとする.OPとこの平面は垂直なので,OPが大きいほどV(a)は小さくなる.

であるが,

,

とおくと,

.
等号成立は

と

が平行なときで,このときa=1であり,これがV(a)を最小にするaである.
また,原点から距離tのOPに垂直な平面でこの球体を切った断面の面積は,

であるから,
最終更新:2013年09月29日 05:48