機関投資家によるM&Aの是非 > よしかな

機関投資家とは、さまざまな商品を介して顧客から提供を受けた資金を用いて投資を行う法人投資家の総称。
機関投資家には一般に、投資顧問、投資信託、生損保会社、年金基金などが含まれる。
顧客から集めたお金の運用を仕事として行っている団体や法人が、機関投資家である。ちなみに、外国人投資家と呼ばれる人たちも、実は海外の年金基金、運用 会社、保険会社などの機関投資家がほとんどだったりする。一方、銀行や証券会社で、自社が持っている資産で運用をしている場合は、機関投資家とは呼ばない。

アメリカでは機関投資家も「モノ言う」株主。たとえばアメリカで有力な機関投資家として知られるカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)は、投資した企業に対して「今回の役員の退職慰労金は高すぎる」「あの役員は今ひとつだから辞めさせろ」と株主提案をしてくるという。機関投資家も商売。株が上がらなければ運用成績は上がらない。だから経営に口出しするのだ。
http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB001120/id/200504271103(2007/07/16)
一部の富裕層が株式のメインの持ち手である「個人資本主義」、経営者が有力な株主である「経営者資本主義」、一時の日本企業のように安定株主を確保するために法人間で株式を持ち合う「法人資本主義」など、資本主義と一言で言っても、誰が資本の持ち手となるかで様々な種類があり、資本主義というゲームのルールは、一様ではないと本書では説明されている。
そして、現在のアメリカは「機関投資家資本主義」であり、経営者に過度に株主価値を重視させ、そして株価そのものをあげる強いプレッシャーをかけるのが特徴とのこと。この過剰な機関投資家による株価上昇へのプレッシャーが、金儲け主義を招き、エンロンの経営者を粉飾決算に走らせたと本書では指摘されている。
考えるに機関投資家というのは、自分の保有する株式の株価を上昇させるという第3者に対する責任と義務を持つ唯一の株主あり、そういう側面が短期的かつ過度の株価上昇へのプレッシャーとなっていると思われる。
http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20070430/1177935005(2007/07/16)


  • 機関投資家資本主義かなるへそ。
    やっぱり、
    金儲け主義=コンプライアンスの放棄に繋がってしまうかな? -- たなけん (2007-09-15 11:36:36)
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最終更新:2007年09月15日 11:36
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