松茸大学 スポーツ健康学部



運動生命学科


走る、跳ぶ、祈る──それらを等しく「運動」と定義する学科。
実験では学生自身が被験者となり、心拍と笑いの相関を測る。
過去には“走りすぎて悟った”学生が数名出たという。
今日もトラックの隅で、誰かがまだゴールを探している。

身体運動科学コース

人体の運動構造を科学的に分析し、より効率的な身体操作を追求する。
学生たちは筋肉の収縮をミリ秒単位で計測し、「人間が本気を出すと何が起こるか」を記録する。
データには時折、実際には存在しない“第13筋”の反応が現れ、教授は「まだ解剖学が追いついていないだけ」と語る。

コンディショニング科学コース

運動後の疲労回復・精神集中・自己修復をテーマにしたコース。
生体リズムと環境要因の関係を調べるため、実験室には1日中、ほのかな発酵香が漂う。
心拍データに微弱な周期性が混ざることがあり、それを学生は“体が祈っている”と呼んでいる。

施設・研究環境

学内のトレーニングセンター「マツタケ・アスレティカ」には、自動祈祷マシンつき筋トレルームと、呼吸のリズムを可視化する鏡が設置されている。
筋肉を酷使しすぎた学生が保健室に運ばれると、保健医がまず発酵ドリンクを渡すのが恒例。

夜のトレーニングセンターでは、鏡の中の自分が一瞬遅れて動くという。
学生たちはそれを“成長の予兆”と呼んでいる。


睡眠運動学科


睡眠運動学科は、人間の無意識下における運動と生理反応を研究する学科である。
睡眠を単なる休息ではなく、活動の裏面にある“もう一つの身体訓練”と捉えるのが特徴。
研究棟「ネムリ・ラボ」では、深夜に目覚めた学生が自分の寝言を分析する光景も見られる。
教授陣の合言葉は「夢は脳のストレッチ」。

睡眠健康学コース

睡眠の質向上と運動回復の関係を科学的に探求するコース。
学生たちは日々「どこまで寝ても健康的か」を競うように研究しており、学内では“寝落ち最前線”と呼ばれている。
ベッドのセンサーが記録した心拍データには、時折“もう一人の寝息”が混ざることがあるが、
教授は「快眠の証だ」として問題視していない。

夢・行動科学コース

夢の中での運動行動や神経反応を解析するコース。
学生は自身の夢をVRで再現し、夢の中での動作と筋肉反応を比較する。
“夢の続き”を観測する実験が行われており、翌朝にデータを確認すると、睡眠中のログがまだ増え続けているという。
教授は笑って言う――「人間の研究は、寝ても覚めても終わらない」。

研究トピック例

  • 睡眠段階ごとの筋活動の潜在パターン解析
  • 夢見中の身体意識と運動野活性の相関
  • 昼寝時間の長さが現実行動の精度に与える影響
  • 発酵食品摂取とレム睡眠中の脳波安定性

保健室の掲示板には、なぜか「安眠祈願合格祈願併用札」が貼られている。
学生たちはそれを撫でながら言う――
「寝てる間に鍛えられたら最高だよな」。

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最終更新:2025年11月02日 01:22