- まれにもなかと登場する。
- インドの精霊である、と考えられるが、資料によっては若干の混乱が見られる。どうもIndianというのが「インド人」というのとネイティブ・アメリカンであるところのインディアンの双方を指すことがあるのが原因らしい。
- 現在のところ、ヒンディー語表記に用いるデーヴァナーガリー文字でのアチェリの綴りを確認できていないので、はたして本当にインド由来の精霊かどうかさえも危ぶまれるところである。
- まあ、それを言ったらもーしょぼーはキリル文字で検索してもさっぱりそれらしいページが引っかからないというか……日本語のページばっかりで、wikipediaでは英語版にもロシア語版にも記事がないのだが。
この存在は東洋とイースタンと西半球の両方に起源を持ちます。「India」という用語が、混乱をもたらしています。この精霊はヒンズー神話に登場しますが、同じようにアメリカン・インディアンの民話にも登場します。どちらの場合も、アチェリは青白い顔をしたか弱い少女の姿を取り、人間の不幸を楽しみます。
アチェリは普段山の頂に住み、山から下りるときには歌い、踊り、時々太鼓を鳴らしながら降りてきます。アチェリは子供に病気をもたらします。アチェリは子供を自分の影をかざすことで、子供を病気にかからせることが出来ます。「アチェリの影は強い感染力を持つ呼吸器疾患の患者の息ようなものです。感染はあっという間に周囲に広まります」
信じられているところによれば、アチェリ自身、病死した子供であるということです。それも、病によって苦痛と忍耐のうちに死んだ子供がアチェリになるのです。アチェリの歌を聞くと言うことは、やがて難病によって死ぬということを意味しています。唯一知られているアチェリへの対抗手段は、赤いものを身につけると言うことです。母親は自分の子供に、赤いビーズや、紐や、赤い刺繍の入った衣服を身につけさせます。赤が邪な者への対抗手段になるというのは、ヨーロッパの口伝にもあります。また、赤い護符は悪霊や魔女を遠ざけるためにも使われました。
アチェリは不滅の存在であると言われていますが(ネイティブアメリカンの)チペワ族の伝統が伝えるところによれば、首を赤い布で包んだ呪い師の女性であれば、アチェリを滅ぼすことが出来ると言われています。ヒンズー神話においては、アチェリの病を癒すためにはアチェリを宥めなくてはなりませんでした。それには二つの方法があります。一つは真鍮の皿を叩くことで、患者はトランス状態に陥り、活発に踊り出させることです。生贄はそれで充分だと知られています。もう一つの方法は、持ち運べる祭壇を設え、ケーキ(訳者注記:餅?)と灯りを備えることです。それは離れた場所におかれ、拝まれます。アチェリがそれに従い、悪意ある影響を終わらせることが望まれます。
世界のアチェリ
- ネイティブアメリカンのアチェリはこうしたイメージのようだ。
最終更新:2010年10月10日 11:48