んじゃまぁ、厨房の時の奴を一発。
当時俺には仲の良い友達が3人いたんだが、
まぁ、ご多分に漏れず、男同士つるむのが楽しくて、
俺達はしょっちゅう、誰かの家に行ってはだべったりしてたわけだ。
そのうちの一人、仲間内ではチョコを貰う数が断トツな奴がいた。
こいつはなぜか、告られても断るし、
チョコ貰ってもホワイトデー何それ?って感じで、俺達は鬼畜王などと呼んでいたんだ。
馬鹿4人組で遊ぶのが楽しい俺達は、別に気にしてなかったわけだが。
そんな中、修学旅行での出来事。
良いだけ観光地巡りをさせられ、宿に帰ってからも破天荒に暴れた俺達は、
いざ寝る段になって、自分たちの部屋から追い出された。
まぁ、当時、一番のモテオでなおかつクラスの中心的人物が、オニャノコと仲良くするためって理由だ。
逆らってもしょうがないし、むしろあとで聞く体験談が楽しみで、隣のクラスの部屋にお邪魔したわけだ。
男ばっかでさんざん馬鹿やった後、消灯時間がちかずいたこともあって、俺達は部屋に戻る事になった。
ただ、正直に戻っては面白くないと、なぜかクラスシャッフルで寝る話になり、
俺は(仲間3人も一緒)隣のクラスで寝る事になった。
んで、教師の見回りを適当にごまかし、お約束の11pm(懐かしいw)鑑賞会も終わって皆が寝静まった頃、
なんか隣の布団が騒がしい。
モソモソゴソゴソ、ちょこっと動いては止まって、何か話し声がする。
ちなみに、隣の布団は件の仲間一番のモテオ、その向こうは隣のクラスのマッチョマンだ。
なんか面白い話でもしてるか、それともエロ本でも見つけたか。
気になった俺は、声をかけようと思ったが、其処で悪戯好きの虫が。
たまたま、いつも持ち歩いてる身にライトを枕元に置いてあったことを思い出し、
教師の真似して、それで脅かそうと思ったんだ。
寝返り打つ振りをして確認したが、向こうは頭からすっぽり布団の中。
此れはいける!と踏んだ俺は、こっそり布団を抜け出して、ライト片手に布団を捲り上げたわけだ。
そりゃもう景気よく。
多分、話の途中で気がついたと思うけど、ご想像道理。
69で互いの一物加えて、固まった男二人が其処にいた。
無論、俺も固まった。
で、モテオが一物から口を話した瞬間、俺は叩きつけるように布団を被せると、
すばやく、音も立てずに自分の布団にもぐりこみ寝た振り。
背中を相手に向け、必死で寝た振りをする俺、背後ではゴソゴソと音がして、
察するにマッチョは自分の布団に戻ったようだ。
で、モテオが俺の浴衣の袖を引っ張り続けるのを、がん無視決め込んでひたすら寝た振り。
そのうち向こうもあきらめて、静かになったが、俺は眠れるわけが無い。
見たもののショックさ加減よりも、自分のみが怖くってたまらんわけだ。
起床時間まで、モテオに背を向け、かつケツに手をやったままで、夜明かしする事になった。
正直言えば、俺の周りではガチホモは珍しくなかった。
てか、他にも色々な目にそれまでの間にあってるわけだがw
そこで得た教訓から、奴らが日中に接触してこない事もわかってたんで、
班行動の都合上(仲間3人は一緒の班)ごく普通に接していた。
他の二人に気付かれる事は無かったと思うが、寝るときだけは、
わがままを言って、モテオの間に誰かを挟むことを決して忘れなかった。
と、此処までならちょっと変わった目撃譚で済んだんだがw
修学旅行から帰ると、隣のクラスのマッチョから呼び出された。
用件の察しは付いてるし、喧嘩になってもさほど負ける気がしなかったんで、
人気の無い非常階段へといったわけだが。
事実は俺の想像の斜め上に行ってた。
其処にいたのはモテオとマッチョ。
まぁ、どうせ口止めだろうし、俺にしても言いふらすつもりはないんで話が早いと思い、その旨を伝えたわけだ。
そしたらマッチョが、「もう一つ頼みがある」と、きやがった。
まぁ、この際だし、ケツ貸す以外ならと聞いてみたら、
「俺たちの仲を取り持って欲しい」との事。
何のことやらと思ったら、要するに連絡係兼相談役になれと。
最初にも言ったけど、基本、俺達は4人でつるんでいた。
それが急に他の奴と親密な付き合いをすると、人の噂になりかねないし、それはイヤだと。
あほじゃなかろかと、本気で思ったが、ケツ貸す以外はといったのは自分だし、
正直微笑ましくもあったんで、承諾したんだが。
此れが地獄の入り口だった。
まず朝、登校するとモテオからラブレターを受け取る。
んで、休み時間に隣のクラスに行き、目立たぬよう(主に他の奴をダシに使って)マッチョにそれを渡す。
昼休み、下駄箱にいくとマッチョからのラブレターが入ってるので、それもって教室に戻り、
他の人間に見つからないように、モテオの机に入れておく。
週に3日は、適当な理由をつけて、4人がばらけて帰るようにする…。
無報酬で何やってんだろうと思ったのは一月後、マジやめてぇと思ったのはそっから更に一月。
しかも、なにやらマッチョとモテオの雲行きまでが怪しくなってきた。
マッチョは、段々俺に対してつっけんどんになるし、モテオはモテオで、歯切れ悪い話ししかしない。
どうもこりゃ終わりそうだと思って、俺は此処に終了宣言を出す事にした。
さて、宣言するといっても、個別だと具合悪そうだし、
変な勘ぐりはどっちからもされたくない。絶対に。
てことで、二人を非常階段に呼びつけ、俺はもう知らないから、あとは二人でご勝手にと、
そう告げたが早いか、マッチョが殴りかかってきた。
最初は面食らったものの、俺も当然応戦する。
モテオが割ってはいるが、当然のように止まらず、
そのうち、騒ぎを聞きつけてやってきたクラスの連中に抑えられるまで、お互い殴り合ってた。
当然理由を聞かれたが、適当にはぐらかし(マッチョはだんまりだったそうな)取り敢えずその場は終わった。
俺にしてみれば何で殴られたか判らんし、そんな奴と付き合ってるモテオとも、
ちょっと距離を置くようにして、時が過ぎた。
真実は意外なところから知れた。
工房になった俺は新聞配達のバイトをしてたんだが、そのバイト仲間に同じ中学の奴がいた。
クラスが離れていた所為で、俺はそいつを知らなかったわけだが、
俺はどうやらそいつらの間では、それなりに名が通ってたらしい。
間男としてorz
かいつまんでの伝聞だったんで、正確ではないかも知れないが、
どうやら、もともとモテオは俺に気があったらしい。
んで、修学旅行の夜に、モーションかけてきたマッチョを当て馬に使おうと目論んだわけだ。
どっこい、マッチョが入れあげるわ、俺はキューピッド訳になるわで、モテオ的には不満たらたら。
俺がせっせと運んでいたラブレターも、最初はともかく、最後にはまともに書いてなかったそうだ。
どうやらマッチョはそれが判ってたらしく、俺自体が気に食わなかったとか。
それを聞いて、すごい形相で殴りかかって来たのも合点がいった。
けども、俺が顔すらろくに覚えてない奴が、何でそんなこと知ってるのかと思って聞いてみたら、
マッチョが喋ってやがりました。
ホモ仲間に。
てか俺はそれまで知らなかったんだが、どうやら俺の通ってた中学、俺の学年のほぼ1/3がガチホモ。
んで、俺の話はそいつらの間で、ちょっとしたラブストーリーのように伝わってるそうな。
マジ勘弁してくれ…orz
ちなみにモテオだが、中学卒業してからはほとんど連絡を取らなかったんだが、
風の噂ではどっかのホモと暮らしてるらしい。
マッチョはガソリンスタンドのバイトから成り上がって、今では所長だとか。
ちなみに、嫁さんと息子がいるという話。
キューピッド役の俺は、未だに女とは縁が無いんだが…。
モーションかけてくるのはホモばっかだし…。
長々とくだらないは無しスマソ。
最終更新:2007年02月21日 07:28