経済学
経済学とは何か
経済行為(生産と消費)
経済現象(雇用と失業、賃金、家計、国民所得、経済成長等)
を対象とし、これらから法則を見出し、理論化をする。
P.A.サムエルソン
経済学とは、人々ないしは、社会が貨幣の媒介による場合、
よらない場合を含めて、いくつかの代替的要素をもつ乏しい生産資源を使い
時間をかけて様々な商品を生産し、
それらを現在及び将来の消費のために
社会のいろいろな人々や集団の間に配分する上で、
どのような選択行動をするかと言うことについての研究である。
『乏しい生産資源』→『代替的用途』→『選択行動』
↑
タイムラグ
無意識的な行動に光をあて
人間の経済活動の本質に迫ろうとする学問。
経済現象と稀少性の法則
<稀少性の法則>
人間の物質的欲望の大きさに比べて、
それを充足させる手段と方法は非常に少ないと言うことからくる経済行動の法則。
経済学の方法
『演繹法』
- 前提を設ける
- 需要の法則の導入 (仮説→証明)
- 理論化『限界効用理論』『均衡理論』→帰納法などを用いる
J.ロビンソン
経済理論は仮説に過ぎない。(現実はもっと複雑であるから)
厳密・厳格な研究を進めているため、主観の入り込む余地はない。
客観性をどう確保するかが大きな課題である。
経済学の分野
- 経済史 ザイン(存在)
- 経済理論 〃
- 経済政策 - ゾレン(当為)
過去に発生した経済現象
恐慌論、景気循環論、金融論、貨幣経済論、証券論
限界効用均等の法則と選択行動
総効用・限界効用を数値化し、測定しようとする効用→基数的効用
価格が異なる場合、価格が等しくなるように、
限界効用を換算して選択する事を、価格が加重された。という。
無差別曲線と消費者余剰の法則
P点、Q点で得られる効用の総和は等しい。→限界代替率
- 右下がり
- 原点に対して凸
- お互いに交わらない
- 原点から遠ざかる位置になればなるほど、限界効用率は高い。
消費者は、価格=限界効用の関係が成立するだけの量購入する。
この量以上購入すれば、限界効用は逓減する。
その最終単位の限界効用は、価格以下になるので、最終単位の限界効用と等しくなる点まで購入する量を制限する。
『消費者余剰』が最大になるように行動すること→消費者余剰の法則
最終的に追加される、一単位の限界効用によって、財の全量が購入される。
価格<限界効用の場合 → 消費者余剰がある。
所得・価格と需要変化の関係
<消費性向・貯蓄性向>
所得に対する支出の割合→消費性向
所得に対する貯蓄の割合→貯蓄性向
総支出の中に占める食料費の割合→『エンゲル係数』
高いと生活水準が低く、低いと生活水準が高いことを意味する。
- 所得増加は、全支出に占める食料費の比率を低くし、文化費衛生費が増加し、住居・光熱費・医療費などには影響がないとしている。
- 所得が増加するにつれて、生活に余裕が出ると、教育や娯楽費を増やしていく。
所得水準と家計支出の関係は、生活密接に関係している。
<消費と需要の価格弾力性>
価格が安くなると需要が多くなり、価格が高くなると需要が少なくなる。→需要の価格の弾力性という。
奢侈品(贅沢品)→弾力性が1以上
標準品→弾力性が1
生活必需品→弾力性が1以下(非弾力的)
『需要の所得弾力性』
所得が上昇するにつれて、消費が上昇する→上級財(肉とか、たんぱく質)
所得が上昇するにつれて、消費が下落する→下級財(炭水化物等)
財の所得効果・代替効果
<財の価格変化と所得効果・代替効果>
2つの財貨の価格変動によって生じる経済結果。
財の価格変化と所得効果、代替効果
価格の変化は一見簡単のようだが
実はこの過程で様々な影響が重なり合っている。
そして価格変化の需要に及ぼす変化も理論的に説明する。
『所得効果』
財貨の価格変化が消費者の所得変化と同じ変化を及ぼすので、こう呼ぶ。
『代替効果』
競合関係にある財同士を比較して、それぞれの所得効果の関係性。
『価格消費曲線』『所得消費曲線』
財の所得効果・代替効果 / 依存効果
所得の変化によって消費の変わる財がある。
また、この変化について分類や名称がある。
最後の消費者は生産者の広告によって、消費が生まれることもある。
<ガルブレイス依存効果>
現代社会では人々の欲望が、生産に依存している。
欲望が欲望を満足させる過程に依存している。
『下級財』
所得の増加で消費を減らすもの
『上級財』
所得の増加と共に消費が増えるもの
『補管財』
コーヒー紅茶の価格上昇によって、砂糖ミルクの消費が減少するというような関係の財。
生産函数 / 生産者行動とその基準
『生産の定義』
財やサービスを創造し、
これを交換を通じて他の人々に提供することにより、
その欲望を満足させること。
- 土地
- 労働 (本源的生産要素)
- 資本財 (中間的生産物)←機械設備など
『生産と費用・利潤』
①利潤の総収入-総費用=利潤
②総収入=生産物の価格×生産物の数量
③総費用=生産要素(土地、労働、資本財)の価格×数量
①-②=利潤→資本利潤
①-②+借り入れ利子=企業利潤
生産者行動とその基準
『生産者の行動』
- 費用最小の生産要素の組み合わせ選択
- 同一費用である場合、最大収入を得る生産行動(効率性)
- 資本調達額の最適額の調整
少しでも価格の低い商品を購入しようとする消費者に対して、
生産者は、最大利潤を獲得するために費用を最小にし、
なるべく生産者に有利な価格を設定しようとする。
このように、利害が対立する面があるものの、
少しでも費用が低い方法を講じ、
効率的な方法を選ぶ点では共通。
生産函数
生産要素の合理的投入を考えなければならない。
この合理的という意味は、
費用を低くして効率的な生産要素の配分を考えるということである。
『生産函数』
生産に必要な生産要素をどれだけ投入することで、どれだけ生産物ができるかの技術的関係を(結合的、数量的に)示す。
<合理的な投入量×生産量>
アウトプット(算出)インプット(投入)
『収穫逓減の法則』
労働力一単位の追加がもたらす、生産量の増加は
労働力の総合投入量が、しだいに増加していくに従い
後から追加される労働力ほど少ない生産量の増加しかもたらすことができない。
と言うことから来る。
最も基本的で、最も重要な法則。
等量曲線・生産費の理論 / 等量曲線
『等量曲線』
生産要素2種の投入量の割合は違うけれども
同じ生産高が期待できる場合があり、それを表す曲線のこと。
どちらかを減らした分、どちらかを増やして補うことによって
同じ産出高をえられることを『限界代替率』という。←生産の無差別曲線
『無差別曲線』の復習をすること!
生産費の理論
『直接費用』原材料・動力費・賃金(生産量に比例)
『間接費用』地代・家賃・減価償却費・管理部門の費用(一定の支出・経営の費用)
『不変費用』減価償却費・利子・地代
『可変費用』比例費用:原料費
不比例費用:人件費・動力費・経営費用・利子
総費用曲線は、独特なカーブ。カーブの変わる点『平均総費用極小点』という。
これを超えて生産量をふやすと、総費用が急増することを現す。
『O-N』
平均費用・限界費用と最適生産量
限界費用=生産物を一単位あたり余計作るのに要する追加費用
限界費用には不変費用は含まれないので、グラフの曲線が急になる。
『大量生産の法則』
平均費用の極小点まで、限界費用と平均費用が逓減すること。
一定規模の設備と、一定の生産方法を元に生産量を増加させる場合、
平均費用が低下すると言うことをいう。
- 平均費用曲線の極小線を必ず限界費用線が交差すること
- 交点までの生産量が最適生産量であること
- 最適生産量までは、『大量生産の法則』が支配すること
平均費用・限界費用と最適生産量
『短期』同一設備で生産増加させれば、費用逓増が起こる。
『長期』生産量の変化とも生産要素の規模を増加させるためには時間が必要。
Aマーシャル
- 瞬間 不変費用・可変費用共に増加できない時間
- 短期 可変費用は増加できる時間
- 長期 不変費用・可変費用共に増加できうる時間
『包括費用曲線』
『大規模生産の法則』(O-X1)
生産設備を拡大させ、生産量を増大させれば、
ある程度は平均費用が低下する。
短期と同様に、これを超えて生産を続行させれば
『費用逓増の法則』が支配する。
内部経済・規模の利益
- 資本設備の大型化・専門化
- 分業の促進
- 効率的な生産方法の導入
- 原材料の大量購入によるコスト低下
- 大量販売による利益の拡大
<外部経済>
インフラストラクチュアの設備(産業基盤の整備など)
外部不経済
生産者余剰と限界生産力均等の法則 / 生産者余剰
消費者余剰と同じ。
限界生産力と言う果実を得るために犠牲となった支出額を超えて
生産者余剰があるので、生産要素を購入している。
この基本原理は、消費者余剰とまったく同じである。
生産者余剰と限界生産力均等の法則 / 限界生産力均等の法則
『限界生産力均等の法則の定義』
限界生産力均等の法則とは、全ての生産要素の限界生産力が等しくなるように
費用を投下して、生産行動を行ったときに
同一費用から最大の利益をあげることが可能となる法則。
『生産要素の最適結合』
同じ費用を投下するならば、どのような生産要素の組み合わせが
費用と限界生産力の関係で最適かと言うことを意味する。
最大利潤と個別供給曲線 / 最大利潤
『最大利潤の獲得』
『個別需要曲線』
価格=限界収入=平均収入であり
横軸に水平であり弾力性は無限大
価格>平均の場合
生産量を増加させればさせるほど、利潤を増加させることができる。
A最終的に追加させる単位生産量
B最終的限界費用
- 価格×A>B:利潤プラス
- 価格×A=B:利潤ゼロ
- 価格×A<B:利潤マイナス
最大利潤と個別供給曲線 / 個別供給曲線
個別供給曲線『生産者の価値が高いほど、その級給料を増やす』→右上がり
生産者が増え、供給量が増加し、価格が下落する。
すると、平均可変費用をまかなうことができなくなる。
その点を『操業停止点』と言う。
で、操業を停止すると、価格が上昇し、
平均可変費用と利潤が0(マイナスもなし)の点まで戻る。
その点を『損益分岐点』と言う。(均衡が成立する点)
損益分岐点と操業停止点の区間は、生産することによって受け損失よりも
生産しないことによって受ける損失よりも大きいので生産することができるが
体力のある企業しかできない。(利益が少ない)
最終更新:2006年07月09日 00:31