Summary. 録画した動画をフレーム単位で扱うには、動画加工ソフトなどを使います。今回は映像処理ソフトとして有名なVirtualDubというソフトを紹介します。
入手法
どんなソフト?
VirtualDubは、動画に色調変換やブラーなどの映像処理を施すソフトです。
映像を表示する枠が2つ並んでいます。左が変換前の映像、右が変換結果です。それぞれ枠のサイズを変更することも可能です。
本来はフィルター処理に強みを持つソフトですが、自分の場合は
- フレーム単位で動画を閲覧する
- 簡単なカット編集を行ったり、フレームレートを変更する
- 動画をエンコードして出力する
といった用途に使っています。なので、実際は左側の映像だけ表示する設定にしてたりしますw
閲覧目的の場合
いや、これが結構便利で侮れません。フレーム単位の調べごとではお世話になります。
一般的な動画再生ソフトのようにタイムラインを直にクリックするか、またはキーボードの矢印キーを使うことで表示するフレームを選択できます。タイムラインの下に並んでいるボタン類を使うよりもキーボード操作のほうが慣れると楽です。右矢印キーを押すと1フレーム後に進み、左矢印キーを押すと1フレーム前に戻ります。
また、Alt+矢印キーで50フレームずつ移動できます。
入力映像だけ表示する
[表示] > [ペインのレイアウト] で起動時のペイン(≒枠)の状態を設定できます。別に表示したままでも問題にならないんですが、フィルター処理を使わないなら出力映像を非表示にしておいたほうがすっきりします。
カット編集
テキストエディタなどと同様、動画の選択部分をカット&ペーストすることもできます。ただし、範囲選択の仕方はテキストエディタ等とは毛色が違います。
範囲選択
まず、選択したい最初のフレームに移動し、タイムラインに並んでるボタン類のうち右から2番目のもの(←)を押します。そうしたら次は選択したい最後のフレームに移動し、右端のボタン(→)を押します。これで範囲選択されるはずです。キーボードのHomeキーとEndキーでも同じことができます。
切り取り、コピー、貼り付け
普通のメモ帳などと同じです。ただ、どうもクリップボードを経由せずに処理しているようで、他のウィンドウへのコピペなどはできないです。
現在のフレームをクリップボードにコピー
[映像] メニューの中にある [入力フレームをクリップボードにコピーする] を選ぶと、現在表示しているフレームの画像をクリップボードにコピーすることができます。
複数のファイルを結合する
[ファイル] > [AVIセグメントの追加] を使うと、現在の動画の最後に選択した動画を結合することができます。ただし、両方のファイルが同じ画面サイズ・同じエンコード形式でないといけません。
AVI出力
さて、動画の編集を行ったらそれを保存しないといけません。ほとんどの場合は「名前を付けて保存」を選んでいつも通りやればいいだけです。他のもろもろのメニューは基本的にガン無視できます
[1]。
でもまあ、せっかくなので知っておくといつか使うかもしれない機能を書いておきます。
エンコーダを選択する
[映像] > [圧縮] を選ぶと、エンコーダの選択画面が表示されます(英語)。別に設定しなくてもいいんですが、適切なエンコーダを選んでおくとファイルサイズが小さくなるのでうれしいかもしれません。また、動画サイトへ投稿する動画を自前でエンコードするときに使ったりします。
フレームレートの変更
[映像] > [フレームレート] でフレームレートの変更を行うこともできます。30fpsで録画した動画を60fpsに変更すれば倍速になりますし、逆もまた然りです。こういう意味でのフレームレート変更が手軽にできるソフトは結構少ないのでありがたいです。
サイズ変更
たくさんあるフィルターの中に "resize" というフィルターがあります。これを使うと手っ取り早く画面サイズを変更できます。単純な拡大縮小の他に、「レターボックス/切り出し」という、動画の一部を切り出したり黒ベタを足すタイプのリサイズも可能です。
[1]
デフォルトだと無圧縮AVIで保存されるので最終出力としてはやばいのだけど、普通はvirtualdubで加工した後さらにムービーメーカーなど別のソフトを使うので。
最終更新:2019年09月08日 04:32