70mm Großveitsch 37 leichtes Infanteriegeschütz | ||
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性能諸元 | ||
砲身長 | 790mm | |
重量 | 204kg | |
口径 | 70mm | |
最大射程 | 2,800m | |
発射速度 | 10発/ | |
俯仰角 | -8~+70° | |
使用弾種 | 榴弾 煙幕弾 照明弾 成形炸薬弾 |
70mm Großveitsch 37 leichtes Infanteriegeschütz(70mmグロースヴァイチ37式歩兵砲)は、カレンテルニア帝国陸軍が開発したBlickwinkel 10 Maschinengewehr(ブリックヴィンケル10式軽機関銃)の後継型の軽機関銃である。R.Filzmoosの名はリューシュン王国のフィルツモース公射場で試験が行われた事が由来する。
歩兵砲分隊 |
従来使用されていたThessaly 2 leichtesInfanteriegeschütz(テッサリア22式歩兵砲)及びSparta 25 leichtes Infanteriegeschütz(スパルタ25式歩兵砲)を統合後継する砲として開発された。テッサリア22式歩兵砲は口径が37mmと小さく榴弾の威力は限定的なものであり、スパルタ25式歩兵砲は榴弾威力は高いものの迫撃砲のため直射が不可能であるほか、前装式で二重装填事故を起こしやすいのが欠点だった。
本砲はスパルタ25式歩兵砲と同口径で榴弾の威力半径も同等であるが、平射・曲射双方が可能であり、後装式で螺式閉鎖機を持つ通常の火砲の形態となっている。他の榴弾砲、山岳砲等と比較すると初速は低く抑えられ、その分弾殻が薄いため、榴弾の炸薬量は多かった。他方、低初速のため口径70mmながら徹甲弾の威力は低く、100mで30mm、500mで25mm、1000mで20mm程度の貫徹力しか持たなかったため基本的な徹甲弾は使用されなかった。そのため成形炸薬弾の三式穿甲榴弾(装甲貫徹長90mm)が生産、配備されている。
直射、曲射両用の火砲として開発されたものの、実際の性能としては砲身が約11口径と短く初速も低いため、命中精度は歩兵連隊に配備されていたTenochtitlan 16 Gebirgsgeschütz(テノチティトラン16式山岳砲)などと比較すると特に劣り、射程も短い。また大口径ゆえに発射音・発砲炎ともに大であり、直射で直接狙える位置に砲を据えると速やかに敵の応射を受けることになるため、直射で射撃を行う機会は少なくなった。
移動時は駄馬1頭で牽引するか、砲架・砲身・車輪等に分解して駄馬2頭で運搬可能であった。さらには、兵士10人で分解して担いで移動することも可能。車載移動の場合、車輪はサスペンションを持たない鋼鉄製車輪で自動車牽引は出来ないためトラックの荷台か牽引用のトレーラーに搭載する必要がある。 弾薬は5発入りの弾薬箱に収められ重量は30kgあり、兵士1人が1箱を担いで運ぶか駄馬1頭で4箱を運んだ。また専用の砲弾輸送車である九二式歩兵砲弾薬車を使い輸送することも可能である。これは弾薬箱5箱を収容可能で、駄馬1頭により前車と後車が牽引されるものである。また前車と後車をそれぞれ人員によって牽引することも可能でる。50発分の弾薬箱を含めた全備重量は512kgである。