SMS Schlachtschiff Barfleur Klasse | ||
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性能諸元 | ||
全長 | 247.8m | |
全幅 | 35.5m | |
基準排水量 | 42,806トン | |
速度 | 最大30ノット | |
航続距離 | 20ノット/7,750海里 | |
乗組員 | 2,134名 | |
兵装 | RU Sister 38cm4連装砲 RU-Sister 15.2cm3連装砲塔 RU-Sister 10cm連装高角砲6基 NYN-Kawaii 37mm連装機関砲 NYN-Kawaii 13.2mm連装機銃 |
SMS Schlachtschiff Barfleur Klasse(バーフラー級戦艦)は、カレンテルニア帝国海軍が建造した戦艦である。戦艦番号はBB28~BB30
[]主砲静射の用意をするバーフラー級 |
船体形状はカレンテルニア初となる中央楼型船体を採用している。艦首構造は強く傾斜したクリッパー・バウで、艦首甲板の傾斜は強くとられており本級の凌波性能の良さをうかがわせる。船体形状は全長250mに比較して全幅が33mと縦横比率が7:3と強くなっている。欧州列強国ほどではないにせよ高速を出しやすく砲撃に最適な安定性を出せる良い形状となっている。艦首から本級より新設計の38cm砲を四連装砲塔に納め、1・2番主砲塔を間隔を空けて1基ずつ計2基、その背後に装甲司令塔を組み込んだ航海艦橋を基部に持つ近代的な塔型艦橋の頂上部には世界的に見て大型の主砲用13.5m測距儀のさらに上に、副砲用8m測距儀を二段に重ねて装備した。これらの測距儀は独立して別方向に旋回できる。 測距儀を囲むように台形の見張り台があり、四隅の後部には二対の信号マストが伸びている。艦橋基部は艦載艇を吊り上げる二本のボート・ダビッドの基部も兼ねており、艦載艇は艦橋とMACKの間のスペースに並べられる。副砲塔3基を後部甲板上に配置した事により、高角砲は船体中央部の舷側に配置され広い射界を得られた。水上機格納庫から先は甲板一段分下がって、前級と同じく折りたたみ式クレーン1基とカタパルト2基が艦尾側に設置された。欠点としては、砲塔が1基破壊されると火力が半減してしまう点にある。(実際には砲塔内に隔壁が存在するため砲塔に着弾しても残りの二門で戦闘が継続出来る。)一方で、敵に対して最小限の角度で主砲の一斉射撃が行えるという利点もある。
主砲は新設計の「RU-Sister 3型 38cm砲」を採用した。その性能は重量884kgの砲弾を初速785m/秒で撃ち出し最大仰角35度で41,700mまで届かせることが出来るこの砲を四連装砲塔に収めた。俯仰能力は仰角35度、俯角5度である。旋回角度は船体首尾線方向を0度として1番砲塔が左右150度、2番主砲塔が156度の広い旋回角度を持つ、主砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に電力で行われ、補助に人力を必要とした。装填方式は前級と同様にどの角度からも装填できる自由角装填方式を採用し発射速度は毎分2.2発である。
本級は高い重量計算と技術能力により手堅い防御力を与えられている。 前述の四連装砲の採用により浮いた重量を防御装甲に回した結果、舷側装甲は新戦艦の中では厚い部類に入る330mm装甲を船体内側に15度傾斜して貼られ、防御範囲は水線上部3.3mから水線下2mまでの広範囲を守る事ができた。 水平防御も主甲板装甲や副砲弾薬庫上面が150mm、主砲火薬庫上面には170mm装甲が奢られ、さらに、断片防御に機関区上面には40mmの断片防御装甲が貼られた。また、水線下区画内には液層や空層に加えてエボナイト・ムースと呼ばれる弾力性充填材が注入され、魚雷触雷時の衝撃波と水圧をこれで受けて被害を抑える狙いがある。