SMS Schlachtkreuzer Klagenfurt Klasse | ||
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性能諸元 | ||
全長 | 235m | |
全幅 | 30m | |
基準排水量 | 31,500t | |
速度 | 最大30ノット | |
機関 | ESK-Sister-ourhappy 10式重油専焼高圧水管缶 ESK-Sister-ourhappy 4式ギヤードタービン | |
乗組員 | 士官56名、兵員1,613名 | |
兵装 | RU-Sister 430型38cm連装砲 RU-Sister 10.5cm高角砲 NYN-Kawaii 37mm機関砲 NYN-Kawaii 20mm機関砲 BNKRG-SIKO 533mm水上魚雷発射管 |
SMS Schlachtkreuzer Klagenfurt Klasse(クラーゲンフルト級巡洋戦艦)は、カレンテルニア帝国海軍が建造した戦艦である。巡洋戦艦番号はBC29~BC34。
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設計当初は重巡洋艦として建造することを前提に研究が進められ、主砲として様々な口径の砲の搭載が考慮されたが、結局フッド級巡洋戦艦と同クラスの38cm砲8門が選択された。4月末にまとめられた研究成果では速力32ノットで80mm程度の防御力を持つ基準排水量18700トン程度の設計で予定していた大型重巡洋艦としての排水量を超過していた。 だが、この案を検討した航洋軍中将エーリヒ・アルフォンス公爵は「攻撃力・防御力ともに不足している」として対空火器と魚雷兵装の強化を踏まえて、砲塔防御と弾火薬庫部分の防御を強化した案をまとめるように命令した。 この要求性能をかなえるには排水量の増加は避けられず、最終的に基準排水量は初期予定を大幅に上回る31500トンとなり、満載排水量では約38000トンを超えるという予定に反した大型巡洋戦艦となったが、アルフォンスはこの案を承認して建造を開始させた。
当時カレンテルニア海軍では本級の建造を列強の大型巡洋艦への対抗艦として行っていた。このクラスの仮想敵例として敷島海軍の新型型重巡洋艦「アドミラル・M・シャルロッテ」に対抗可能な砲威力とヒトラント海軍の新戦艦「ヒトラニエル級戦艦」からは離脱できる高速性能、加えて大西洋での作戦に参加可能な航続性能などが求められていた。
外観は低く、かなりどっしりとした安定感をかもし出している。船体は平甲板型で、艦首から新設計の「RU-Sister 430型38cm砲」を装備した1、2番連装主砲塔を背負い式に2基搭載、箱型の航海艦橋上の司令塔天蓋部には7m副測距儀が載り、航海艦橋の両脇には耳のように船橋を全幅一杯に張り出している。航海艦橋の上には戦闘艦橋があり天井に10.5m主測距儀が装備されている。煙突の両脇には水偵や艦載艇を運用する為の梯子形状のクレーンを片舷1基ずつ計2基を配置した。煙突と単脚式の後檣の間には首尾線方向と垂直に伸びたカタパルトがあり、水偵は左右どちらでも射出が可能である。後檣の背後には後部7.5m副測距儀が配置され、後部甲板上に3、4番主砲塔を背負い式に2基配置した。
巡洋戦艦としては他国の同等の艦に比肩する艦であったが、海軍が必要とする空母護衛や通商破壊には向いていなかった。通商破壊においては、バーフラー級戦艦やマジェスティック級戦艦に随伴可能な航続力を持たず、機関も信頼にかけていることから、不充分な戦果に留まることが予想されている。空母護衛においても航続距離の短さが仇となる可能性があるとされている。