SMS Schlachtschiff Canopus Klasse | ||
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性能諸元 | ||
全長 | 244m | |
全幅 | 33m | |
基準排水量 | 42000トン | |
速度 | 28ノット | |
機関 | ||
出力 | 27,500馬力 | |
航続距離 | 10,000海里 | |
乗組員 | 1,381名 | |
兵装 | RU-Sister 433型38cm連装砲 RU-Sister 13.3cm連装両用砲 NYN-Kawaii 4cm六連装機関砲 NYN-Kawaii 10cm機関砲 | |
電子機器 | NYN-Kawaii 9.2m測距儀1基 NYN-Kawaii 37対空射撃指揮装置 |
SMS Schlachtschiff Canopus Klasse(カノーパス級戦艦)は、カレンテルニア帝国海軍が建造した戦艦である。番号はBB46~BB51
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カノーパス級戦艦の設計はヒトラント帝国の地中海進出後、急造戦艦として作成されたが、直ぐに再設計された。要求性能として速力28ノットという巡洋戦艦並みの高速性と20ノットで7200海里を航行可能とし、同時にマジェスティック級で問題となった煤煙の逆流の問題や、高温多湿の太平洋・インド洋における乗員の居住性の問題などを解決するために数々の新機軸を導入する事となった。このため基準排水量は41200トンとなった。その後、欧州大戦参戦国から教わった戦訓から得た改良点を盛り込んだために排水量が増加したことから基準排水量42000トン・満載排水量48000トンで水線長244m・全幅33m・満載吃水10mという巨艦となった。建造中にさらに改良が加えられて外観上では艦首の傾斜を増し、対水雷防御の強化が行われた。
本級の船体は典型的な平甲板型船体である。強く傾斜したクリッパー型艦首と顕著にシアが付けられた艦首甲板が外観上の特徴である。第一設計時は、1番砲塔を艦首方向へ仰角零度で射撃可能とするために艦首の反り返りは比較的に小さくされていた。しかし、高速艦である本艦は高速航行時の凌波性を高める為に艦首形状を他国と同様に反り返りが強く改善した。この改良により本艦の凌波性は外洋で改善された。 主砲としてRU-Sister 38cm連装式の主砲塔が背負い式配置で2基、その背後に大型化し"箱"に近い形状となった塔型艦橋が建ち、その頂上部にはカレンテルニア戦艦で最大級となるNYN-Kawaii 9.2m測距儀1基とNYN-Kawaii 37対空射撃指揮装置が背負い式に設置されている。艦橋の背後に軽量な三脚型の前部マストが立ち、そこに各種レーダーのアンテナが設置された。
艦橋の背後に2本煙突が立ち、煙突間は艦載艇置き場になっており、1番煙突の基部に付いたトラス構造のクレーンが片舷1基ずつ計2基で運用された。本艦は建艦当初は船体中央部に水上機格納庫や固定式カタパルトを設ける予定であったが、建造中に中止となった。 2番煙突と後部測距儀塔との間に簡素な三脚式の後部マストが立ち、その後方に両用砲の射撃指揮装置が設けられていた。後部甲板上にRU-Sister 433型38cm連装砲塔が後向きに背負い式で2基が配置される。 副武装の13.3cm砲は連装砲塔に収められて艦載艇置き場を境に、前向きに背負い式に2基、後向きに背負い式に2基の片舷4基ずつ計8基を舷側配置した。舷側甲板上は13.3cm連装両用砲が占めているために、近接火器は前弩級戦艦のように上部構造物に張り出しを設けて配置せざるを得なくなり、対空機関砲のNYN-Kawaii 4cm六連装機関砲は艦橋と1番煙突の側面に設けられた張り出しに2基ずつ、2番煙突と後部マストの側面に片舷2基ずつと対空指揮所の背後に1基、艦尾末端部に1基の計10基が配置された。他に10cm機関砲が艦全域にまばらに配置されている。