SMS Schlachtschiff Tegetthoff Klasse

SMS Schlachtschiff Tegetthoff Klasse
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性能諸元
排水量基準:19698トン
満載:21,595トン
全長180m
全幅27m
吃水8m
機関ヤーロー式石炭・重油混焼水管缶12基
+パーソンズ式直結タービン2組4軸推進
最大出力27000hp
最大速力20.3ノット
航続距離10ノット/4200海里
燃料石炭:5,600トン(満載)
重油:162トン
乗組員1087名
兵装colspan=2シュコダ 30.5cm三連装砲4基
シュコダ 15cm単装砲12基
シュコダ 6.6cm単装速射砲18基
シュコダ 6.6cm速射砲18基
53.3cm水中魚雷発射管単装4基

SMS Schlachtschiff Tegetthoff Klasse(テゲトフ級戦艦)は、カレンテルニア帝国海軍が建造した弩級戦艦の艦級である。4隻の同型艦があり、番号はBB75~BB79である。

概要

三番艦「プリンツ・オイゲン」
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設計は帝国都市トリエストのFTT(Fabrik technische Triest、ファブリーク・テクニシェ・トリエスト)社で、前カレンテルニア海軍造船監であったアルフレート・クラウスが設計に携わった。計画当初トリエストには大型艦を建造するための施設に空きがなかったため、船渠の整備から準備を開始したことから巨額の費用を要しての建造であった。主砲に三連装砲塔を採用し、かつ背負式配置を採用して主砲塔全てを船体中心線上に配置している。

艦形

本級はアルフレート・クラウスの設計で、艦形は低く重厚なデザインでまとめられている。船体は平甲板型船体で、艦首水面下には衝角を有す。主砲は、前後甲板に三連装砲塔に収めて背負式で各2基を装備している。これにより、計4基の主砲塔が艦中心線上に配置される形となった。艦中央部には、司令塔を組み込んだ操舵艦橋の背後に単脚式の前部マストが立ち、その後ろには2本煙突が立つ。2番煙突の後方には艦内に外気を送る吸気ダクトが設けられている。艦載艇は、主砲発砲時の爆風の影響を軽減するため艦中央部の煙突付近に収容することとされ、2番煙突背後に艦載艇搭載架台が、両舷には各1基の揚収用クレーンが、それぞれ設けられた。煙突の後方には単脚式の後部マストと後部司令塔が配置された。副砲は、船体中央部舷側の砲郭部に配置され、単装砲架で片舷6基ずつ計12基が配置されている。 艦首形状は水線下を膨らませて艦首の浮力を稼ぐイギリス式を採用したが、衝角から下の部分を斜めにカットして水中魚雷発射管を装備したのはドイツ式である。カットの度合は大きく、低速時の直進性はかなり損なわれる。船体後部の舵は弩級戦艦としては珍しい並列式の二枚舵で、比較的短い全長と艦首形状と相まって旋回圏は戦艦としては小さく、運動性に優れている。しかし、重心が高めなため、全速で舵を一杯にとると艦が10度近くも傾斜する。

武装

主砲

本級の主砲は前級に引き続き帝国内の火砲メーカーであるシュコダ製200型 K10 30.5cm砲を採用した。30.5cm砲弾としては重量級に属する砲弾重量450kgの徹甲弾を使用し、仰角20度での射程距離20000mという性能を持つ。砲塔の装填機構は仰角2度の固定角度装填形式で、砲身の俯仰能力は仰角20度から俯角3度、旋回角度は首尾線方向を0度として左右140度。発射速度は毎分2発である。 三連装砲塔を弩級戦艦において採用した数少ない艦級の一つで、砲塔の開発もシュコダ社である。しかし、シュコダ社は構造を簡略化して重量を軽減する目的から揚弾機は各砲身の間に1基ずつの計2基しか設置しなかった。これにより、3門のうち中央砲の装填には左右どちらかの揚弾機を併用するしかなく、戦闘時には実質的な火力は8門しか使えないこととなった。 全ての門数を使用する急斉射を行うことは稀で、通常は弾着観測の容易さと実勢発射速度の向上を目的として全ての門数を使用せず、半分の門数を使用する交互打方による斉射方法が主流であったため、発射待ちの砲身は最大でも2門なので毎斉射での6門発射はほぼ確実に確保でき、交互打方で見る限りは出弾率はさほど低下しないと机上では考えられていた。しかし、照準が合致した後の戦闘時には自ずと揚弾機はフル稼働状態となり、中央砲の分の揚弾機が無いことは弱点になりうる。

副砲・水雷兵装

本級の副砲は打撃力を重視する考え方から、シュコダ社の新設計160型 K10 15cm砲を採用した。その性能は、重量45.5kgの砲弾を使用した場合、仰角15度での射程距離15000mである。 砲身の俯仰能力は仰角15度・俯角6度で、旋回角度は120度。装填形式は自由角度装填で、発射速度は人力装填のため毎分6発。これを一番甲板と二番甲板の間に単装砲形式で片舷6門計12門を装備している。門数が少ないのは装備可能位置が艦中央部に局限されたためである。その他に、水雷艇反撃用に6.6cm速射砲を単装砲架形式で計18基装備する。 水雷兵装として、53.3cm水中魚雷発射管を艦首と艦尾に1門ずつと2番主砲塔の左右に1門ずつの計4基装備した。

同型艦

本級の同型艦は一番艦フィリブス・ウニティス、二番艦テゲトフ、三番艦プリンツ・オイゲン、4番艦シュツェント・イストファンである。元々は一番艦テゲトフ以下3隻からなる予定だったが、下記の理由により一番艦の艦名はフィリブス・ウニティスとなった。

「フィリブス・ウニティス」

FTT(ファブリーク・テクニシェ・トリエスト)社サン・マルコ造船所にて起工。第一近衛艦隊第一近衛戦隊に配属。当初はカレンテルニア海軍のアントン・フォン・テゲトフ提督の名を冠する予定であったが、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の要望で本人のモットーである「フィリブス・ウニティス」と改名された。「フィリブス・ウニティス(Viribus Unitis)」とはラテン語で「力を合わせて」の意味。カレンテルニア帝国海軍近衛艦隊旗艦に就いている。

「テゲトフ」

FTT社サン・マルコ造船所にて起工。第一近衛艦隊第一戦隊に配属。カレンテルニア帝国海軍近衛艦隊旗艦に就き、その後旗艦任務をフィリブス・ウニティスに異動させて退く。

「プリンツ・オイゲン」

FTT社サン・マルコ造船所にて起工。第一近衛艦隊第二戦隊に配属。

「シュツェント・イストファン」

ダヌビウス社フィウメ造船所にて起工。第一艦隊第二戦隊に配属。

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最終更新:2018年05月08日 16:29