2006年05月02日(火)22時57分-一角天馬
青い蒼天の空を雲が流れていった。
そんな平和な地方都市に突如として悲鳴が響き渡ったのだった。
「あーれー、助けてー。」
「ぐへへへ。」
見るからに粗野そうに見える男はここらで有名な魔術師崩れの男が白昼から道ばたで村娘にちょっかいを出していた。
有名な看板娘で、輝く金の髪に蒼天のような青い瞳を持つ看板娘は男から逃れようとするがだめだった。
道行く人々が心配そうな表情で見守るが誰一人として助ける物はいない。
怖いのだ。
しかしそんな彼らとは全く違う男女がいた。
ユキナ「どうしよう、シキ早く助けないと。」
シキ「お待ちくださいユキナ姫様、今目立つようなことはおやめください。」
ユキナ「もうだめ我慢できない。」
ユキナが駆け出そうとしたそのとき
ユーイチ「そこまでにしてもらおうか!」
りんとした声が鳴り響いた。
そこにいたのは腰に二刀をさした剣士だった。一刀は禍々しい剣で、もう一刀は神々しい剣。
「なんだ貴様は?」
ユーイチ「貴様なんかに名乗る名前はない、人呼んでユーイチ。」
「じゃまするな、漆黒の十刀(ダークネス・スラッシュ)!」
暗黒に禍々しく輝く闇属性の剣が十本出現した。そのそれぞれが必殺の威力を秘めてユーイチに殺到した。全ての方向から遅いくる闇の刃はおよそ人に防げる物ではなかった。
だがしかし。
ユーイチ「遅え!」
「馬鹿な、Sクラスの呪文を片手でで受け止めた。」
ユーイチ「一気にいくぜ、テラフレア」
ユーイチが放った魔法は漆黒の十刀(ダークネス・スラッシュ)をさらに超える魔法であるテラフレアだった。
その属性は光でもなければ闇ではない、極限の無、一にして全なる魔法。
「そんな馬鹿な!!」
男は悲鳴とともに吹き飛ばされて黒こげになってしまった。
ユーイチ「大丈夫かい。」
「はい、ありがとうございました。」
看板娘はお礼を言うと、ユーイチにあこがれの視線を送りながら帰っていった。
ユーイチ「ふー、やっかいごとは懲り懲りなのにまた巻き込まれてるなんてな」
そんなことを言いながらも人助けをするのはユーイチの心優しさを表しているのに他ならなかった。
ユキナ「ねえ、少しお話しして、いいかな」
ユーイチへと鈴を転がしたような愛らしい声がかけられた。
*****
ユーイチ「それで俺にあんたらの国を救えというのですか。」
ユキナ「そうだお。」
ユーイチ「断る、何で俺がそんなことをしなきゃならないんだ」
ユキナ「なんてひどい人、大嫌いっ!!」
ユーイチ「けっ。」
ユーイチはふてくされるようにひとりごちた後に、その場を立ち去ったのだった。
ユキナ「あきらめないもん、国を救ってみせるんだもん。」
ユキナが涙を拭いて立ち上がったそのときに最悪な事件は起こってしまったのだった。
******
「魔族の襲来だ!!!!」
青い蒼天の空に村人たちの悲鳴が響き割った。
恐ろしい魔族たちがついにここにもやってきたのだった。
チュドーン
「うわー。」
ドカーン
「やっやめろ。」
ドグチャ
「嫌だー死にたくない。」
街はたちまち阿鼻叫喚に包まれた。
その地獄絵図の中心で踊る(ダンスする)少女が一人いたのだった。
ツーン「あははは愚かなる人間よ悔い改めなさい」
黒曜石の髪と燃えるような真紅の瞳を持った少女の額からは二本の禍々しい角が生えていた。
それこそが魔族の証、彼女こそが魔将軍(デーモニック・ジェネシス)ツーン。
「たっ助けてください」
彼女の前に男が引きずられてきた。
「死にたくない助けてくれ。」
男が言った。
ツーン「あら、そうね、私の靴を舐めたら助けて当ててもいいわよあ。」
ツーンは男なら放っておけないほど妖艶に笑ったのだった
「わ、わかった。ペロペロペロ。」
ツーン「人間なんかに舐められたせいで靴が汚れるわ。」
「そんな、うわー。」
這い蹲った男の下顎をツーンは無造作に蹴り上げた。
ポーン
まるでサッカーボールのように宙を舞う男の首。
まさに残虐非道な魔族。
彼女の暴挙を止められる物はいないかに見えたそのとき。
「おやめなさい」
――蒼い疾風が翔た。
次の瞬間、血の花を咲かせて散る魔族たち。
ユキナ「あなた達の好きにはさせません」
可憐な一片の華、その名はユキナだった。心優しき彼女は見るに見かねて死器に生き残った人を任せると勇敢にも自分一人で魔族に立ち向かうことを決意したのだった。
ツーン「少しはやるようね、私が相手してあげるわ」
――人間の姫と魔族の姫。
ユキナ「あなたを倒す」
――その
ツーン「ふふふ、返り討ちにしてあげるわ」
――二人が
ユキナ、ツーン「「勝負!!」」
――今激突する。
「シャイン・クルス」「ダーク・スティール」
――魔力が渦を巻き
「ギガ・ストラッシュ」「デス・ブレイク」
――技と技が激突するのだった。
――そして
――ついに決着がつく。
「凍える吹雪の長よ、万物に終焉をもたらせ」「荒ぶる炎の御子よ、世界を焼き尽くせ」
「永劫氷結(イタクァ・ブリザード)」「焔帝乱舞(クトゥグア・フレア)」
威力は互角しかし、氷属性は炎属性により五行相克の関係にある。
ユキナは吹き飛ばされてしまったのだった。
ツーン「人間にしてはやる方だったかしら、でもここまでのようね。」
まるで雲の上を歩いているのかのように優雅にユキナへとツーンは近づいていったのだった。
ここについに人類の希望は終える。
しかしそのとき
ユーイチ「やれやれだぜ、面倒ごとには大変だから関わりたくなかったのによぉ。」
ツーン「あなた、せっかくいいところなのに邪魔するのね、おまえ達屠っておしまい。」
ユキナ「だめー逃げて。」
ツーンの声とユキナの声が重なってはじけて消えた。
――その瞬間
ユーイチは腰に秘めたる双剣を抜いた。
その瞬間――世界は震えて凍えた。
圧倒的に凄すぎる剣気だった。
ザシュ、ザシュ、ザシュ
踊るように、舞うように、歌うように、唄うように、ユーイチは死を振りまいていく。
ツーン「馬鹿な、SSランクの魔物が全滅ですって」
ユーイチ「肩慣らしにもならないぜ!!」
正直ツーンはユーイチの圧倒的な強さに恐れをなした。しかし退くわけにはいかない彼女は魔族なのだ。
ツーン「万物よ、ここに全て終えるべし。」
ツーン「極限魔法――終焉天壊黒龍牙(エターナル・ゼロ)。」
――破壊魔法が発動した、その黒い閃光にふれた物は、原始レベルまで崩壊を起こす。
その破壊はいかなる手段を持ってしても防御は不可能だった。
黒い闇の中に沈むユーイチ。
ツーン「ふふふ、馬鹿ね魔族に逆らうからこんなことになるのよ。」
しかし
ユーイチ「知っているか、『無』を無くすことなんてできないんだぜ。」
無傷。
ユーイチは依然と寸分違わぬ姿で立っていた。
ツーン「そんな!!」
ユーイチ「今度はこっちからいくぜ真名解放。」
――瞬間ユーイチの両手の剣が闇と光に輝きだした。
――奥義『瞑』
ツーン「きゃあああああああ。」
光と闇相異なる属性による斬撃が音速を超え一秒間に数万発炸裂した。
ツーン為す術もなく吹き飛んだのだった
ユキナ「倒したの!」
ユーイチ「いや。」
ツーン「く、人間ごときにここまでやられるなんて、覚えてなさい」
その場から逃げようとするツーン、そこに村人の怒りの刃が襲う。
「よくもヤリやがったな」
ツーン「きゃあああ」
キーン
しかしそれはユーイチによって防がれたのだった。
「今の内に逃げろ」
「わ、私を助けたの」
「かわいい娘が傷つくのが見たくなかっただけさ」
「ぽっ」
ツーンの美しい顔がお酒を飲んだかのように赤く染まった。
ツーン「べ、別にあなた助けてもらっても嬉しくないんだからね!」
ツーンは漆黒の羽を広げて空へと飛び立っていった。
ユキナ「敵を助けるなんてなんて心優しき人何でしょう、ユーイチさん、ぽっ」
ユキナはかわいらしい顔を赤く染めてユーイチを見つめていた。
死器「あの圧倒的な強さ、彼こそ勇者」
ユーイチ「ここまで、巻き込まれちまったらしょうがねえ、世界を救ってやるぜ」
さわやかな朝日が彼らを包んでいった。
〈続かない〉
後書き、或いは座談会
作者「皆さんこんにちは、作者です。」
ツーン「べ、別にあんた達に挨拶なんてしたくないんだからね。」
作者「さてさて、U―1いかがでしょうか、個人的にはシリアスファンタジーの自信作なんですが。」
ツーン「べ、別におもしろくも何ともないんだから、本当よ。」
作者「そんな、ガーン。」
ツーン「べ、別にそんなにショックを受けることないんだからね、あなたにしてはよく書けてるほうなんだから。」
作者「シャキーン、そうか、やっぱりそうだよね、このように応援をいただくと作者はやる気を出すのでどしどし応援ください。」
ツーン「ちょっと、調子に乗りすぎよ、後本編中に私の活躍も少ない。」
作者「げっ、ツーン何でかもを取り出すのかな」
ツーン「ふふふ、それはね・・・・・・えいっ」
作者「ギャーーース」
*****
ツーン「というわけで私の活躍をご期待ください(血で染まった鎌を隠しながら)。」
設定、或いは世界の縮図
ユーイチ
二つ名は「∞の剣士(エターナルソルジャー)」
黒い髪に真紅の瞳をした17歳の少年。
性格は影のある熱血漢。
伝説の勇者だが身分を隠して旅をしている。
過去の事件により真の力を無意識にセーブしている。
装備は聖剣ラグナロクと魔刀マサムネ、真名解放(要するに卍解)を行うことによって威力を上げる。
さらにこの二つを合体させた神剣アルテマウェポンを使用する。
必殺技は「太極」→「両儀」→「四象」→「八卦」の四連剣、と究極奥義「悠久絶死斬(エターナル・キル)」また未確認情報だが覚醒奥義「夢幻抱影(儚)」という技も存在すると言われている。
その属性は『光』でもなければ『闇』でもない『無』であり、全力解放時には根元の力を使用することができる。
「知っているか、無を無くすことなんてできないんだぜ」
ユキナ・セミナ
二つ名は「純白の聖姫」
青い髪に金と銀のオッドアイが特徴のかわいらしい少女。
実はこう見えても東方のタカマガハラ王国のお姫様、魔族に占領された国を救う勇者を捜して旅をしている。
性格は少し天然ボケ。
好物はエクレア。
聖なる力を持っているために魔族に追われる。
武器はエクスカリバー(約束されし勝利)。
回復魔法を得意とする。
死器(シキ)
二つ名は「絶対死(パーフェクト・キル)」
漆黒の髪に漆黒の目(本気を出すと青く輝く)の青年。
タカマガハラ王国の誇る最強の暗殺者。
性格はニヒルで皮肉屋である。
武器は暗器二十六種と十六夜と呼ばれる神をも殺すことのできるナイフ「極死」。
死にかけていたところをユキナ姫に助けられて以来付き添っている。そのため並以上の思いがあるようだ。
ツーン=デ=レイラ
二つ名は「漆黒の妖姫」
魔族の姫
性格は強気で相手をいつも見下している。
実は人間とのハーフでそのことを気にしている。
好きな食べ物はクリームパン。
魔族だけあって強力な魔力を持ちその魔力で強力な魔法を使う。
武装は「死に神の鎌(デス・サイズ)」
必殺魔法は相手を0次元に圧縮する防御不能の大技「アブソリュート・ゼロ(究極爆縮)」
名大祭+サークル賞出展予定作品
テーマはいくつになっても子供の心を忘れないでね。
というか中学生の妄想爆発、ご都合主義全開ストーリー。
読んでいただいて、頭痛を感じたり、痛みのあまり吐き気を催したりしていただければ幸いです。
参考文献
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1144506999/