2006年05月04日(木)22時22分-穂永秋琴
昨今のあつい雨雲
思いたくもない梅雨の予感
*
昨日は夏
今日は梅雨
のたりと横たわる雲が四月を呑み込み
あくことのない雨に春が溶け去っていく
つよい風が梅雨を追い
いたいほど青い空が夏を忘れさせ
雨は渋りつつ去り
雲は春の咽喉から手を離す
思えば冬が去って十日
いまだ部屋にストーブが
たたみの上には絨緞が
くらき夜には毛布を一枚
もはや春も去らんとするに
なおも残る冬の名残
いまや忘るる
梅花咲いた日
雨はもう冷たくはなく
のどかでも柔らかでもない
予め知らしめる、春の死の近きを
感覚が告げる、うんざりする夏の日を
初めてアクロスティックなるものをやってみた。
うん、作るのは簡単だ。
うまく作るのは難しい。