2006年06月12日(月)01時18分-穂永秋琴
風が吹けば飛ばされそうな華奢な身体に
衣に堪えそうにない細い脚
弱々しい羽でそっと飛来して
君は僕にそっとキスする
雨上がりのちいさな水溜りが君のふるさと
あのころの君は所狭しと跳ね回る子供
――今とちがって、ちっとも綺麗ではなかったけれど
言うなればちいさな泉のちいさな少女
随分垢抜けたんじゃないか?
いわば蛹から孵って、羽ばたいたってところ
弱々しい羽で行ける場所は、きっと限られているけれど
懸命な君は、とっても綺麗だ
ゆっくり――できるだけ速く――飛んできて
君はいつしか、僕のそばへ来ている
くりっと丸い目で、僕を見つめる
その黒い瞳に、僕はどう映ってる?
きっと恥ずかしいんだろう、君はそっとやってくる
でもどこか抜けてるな、君はかすかに音を立ててしまう
僕は気付くときも気付かないときもあるけど
君は僕にそっとキスしている
実は吸血鬼なんだって?
大丈夫、血をちょっとあげるくらい平気だよ
それでも君は申し訳なさそうに
痛みがないよう麻酔を打って
それから慎ましやかに血をすする
一滴、二滴……
*
・スレンダーな体型
・黒くて丸くて大きな瞳
・細い脚
・小さな羽
・ケモノ耳(触角)
・恥ずかしがり(気付かれないようにそっとやってくる)
・ドジっ娘(でも時々音を立ててしまう)
・ガキのころはちっとも綺麗でなかったのに、成長すると精巧な身体つきになる
・吸血鬼
というわけで、蚊って萌えませんか?
蚊がヒロインのロマンティックな幻想恋愛小説を構想中です。