2006年09月08日(金)21時09分-魔法司法
「か・・・かか、か、かあちゃーん。大変!大変だよ!」
「あらあら、そんなに慌てて。どうかしたの?」
「い、いまそこで・・・変な化け物を見たんだよ!」
「あらまあ、それは大変ね」
「かあちゃん信じてないだろ!本当なんだってば!」
「はいはい、信じてますよ。どんな化け物だったの?かあさんに話してごらん、ね?」
「えーとね。耳は2つなんだけど目が2つしかなくって、口も1つしかないんだよ・・・う~」
「よしよし、怖かったのね。それで?」
「鼻が1つなのに鼻の穴が2つもあって・・・2本の腕の先っぽには指が5本もワキワキ動いて・・・きしょい・・・」
「なるほどね、分かったわ。その化け物は人間っていって結構よくいるのよ、怖くないわ」
「え・・・そうなの?かあちゃん」
「ええ、滅多なことでは引っ掻いたり噛み付いたり火を吹いたりはしないわ」
「なあんだ~、安心した」
「あっ、そういえば2本の足にも腕と同じように5本ずつの指が・・・」
「わっ!わー!言わないで言わないで!きしょいきしょい!かあちゃんのバカバカ・・・」
「ふふっ、ごめんね?」
「うっ、うう~。本当に、ほんっとにその化け物怖いことしないの?」
「うふふ、大丈夫だって。・・・あっ、そういえば。ひとつだけ気をつけたほうがいいことがあるわよ」
「気をつけたほうがいいこと?」
「ええ、その化け物は口は1つしかないけど・・・」
「うん」
「舌が2枚あるのよ」
コメディ。落とし話。寓話。
オチが微妙に弱いでしょうか。
嘘は人間の最も「きしょい」部分ではないでしょうか。