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極短編小説(すばる)

2011年10月04日(火)21時27分 - すばる

 

 探偵

 探偵は自慢げに語る。
「目撃者はなく、現場には何の痕跡も残されていない。しかし、私には誰が犯人かわかっている。」
「えっ、それはいったい、だれなんですか?」
 助手が聞いた。
「被害者の夫だよ。彼は浮気がばれ多額の慰謝料を請求されていたのさ。」
「でも、どうしてそんなことがわかるんですか?」
「わかるとも。これは、私が作ったゲームだからね。」



 魔法のランプ

「私はランプの精霊。お礼に、あなたの願いを三つ叶えましょう。
ただし、三つだけ、できないことがあります。
その一、誰かを殺すことはできない。
その二、死者をよみがえらせることはできない。
その三、誰かに自分を無理やり好きにさせることはできない。
では、最初の願いを言ってください。」
「じゃあ、願いを何度でも叶えてくれるようにして。」
「いや、それはさすがになし。」
「じゃあ最初の願いで、その制限をなしにして。」



 結婚式

 ジェイムズとアンジェラの結婚式。
その披露宴に、突然元恋人のマイクが乗り込んできた。
またよりを戻そう、結婚なんかやめてくれ、とマイクは言った。
でも、そんなこと叶うはずもなく、口論の末、マイクはジェイムズを連れ去った。
彼はゲイだ。



 民宿

 彼はその日、偶然見つけた民宿に泊まった。
古き良き日本を彷彿とさせる香り。
柔らかな木の温もりが、宿全体を包む。
飾らない、家庭的な料理に舌鼓を打ち、よく干された布団で眠る。
「いかがでしたか?」
 翌朝、主人が聞いた。
「ああ、ぐっすり眠れたよ。ほんと、料理もおいしいし、もう一泊していきたいぐらいさ。」
「そうですか、ならば一泊といわず、ずっとここにいればいいじゃないですか。」
 そういって老婆は庖丁を振り上げた。




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 一作品二百字以内という制限を設けて書きました。

最終更新:2013年03月25日 01:20