極短編小説(古夢)

2011年10月29日(土)00時51分 - 古夢

 

ストレス

イライライラ…
目の前には携帯電話。
イライライラ…
メール受信。
『いつになったら来るの?』
携帯を閉じる。無知は幸せだ。
イライライラ…
メール受信。
『迎えに行くわよ』
イライライラ…
再び始まる負の輪舞。目の前には、眠れる恋人。終焉は近い。


ストレス2

 どうしよう。
携帯を睨み、半泣き。
 送ってしまった。
文面読み返し、涙目。
 だって、アドレス聞いたから。
履歴確認し、呻く。
 送ってみたかったのよ。
携帯を投げる。
 今、夏休みだし。
ソファーにダイブ。
 声、聞けないし。
携帯を拾う。
 姿、見えないし。
携帯を開く。
 …嫌われたら、どうしよう。
返信は、まだない。
 返事が来るのが、怖いような。
待ち受け画面は変わらない。
 待ち遠しいような。
携帯を、閉じる。
 …やめときゃよかった。


ストレス3

ある所に貧しい少女がいました。
容貌醜く哀れな少女は泣きました。
「少しでいいから美しくなりたい」
彼女を憐れんだ魔女は言いました。
「望みを言ってごらん」
「雪のような肌が欲しいわ」
「いいとも」
少女は、人の身には過ぎた力に酔いしれました。
「なんて素敵。目も大きくして頂戴な」
鼻を高く。脚を長く。痩せた体。艶やかな髪。…完璧な外見!
魔女は薄く笑いました。
「ビスク・ドール」
少女は完璧を手に入れました。

***
粗製乱造ストレス解消(!?)
1、すべてイメージです。分かりにくくてすみません。
2は、小説じゃないですね。
3、魔女が、切れました(笑)

最終更新:2013年03月25日 01:38