極タンタン小説

2011年10月30日(日)22時32分 - うつろいし

 

・トリックオブトリート
 彼は毎年この日が来ると門戸を開け放って、そこから小生意気なガキ共に洋菓子を振り撒いた。貧乏でケチな彼がなぜこの日だけ大盤な振る舞いをするのかは、彼が話の中のキャラである事と関連があるのかも知れない。

・スケイプエスケイプ
 おぉ、大いなる海神よ。我らが恵み、我らが愛しき母よ。願わくはその怒りを鎮め、再び微笑み給え。再び我らに施し給え。今ここに母の愛子を返さん。彼が魂を持って我らを助け給え。
 そして彼は帰らなかった。

・ラップトップトラップ
 膝の上というものはいいものだ。
 例え肉を裂かれ、皮を張られ、哀しげな鳴き声をべおんべおんと上げるのみの存在となったとしても。

・ブラウザバックパッカーズ
 彼らに心を奪われても、決してついて行ってはいけないよ。
 なぜなら彼らは根無し草。一夜の契りを交わしても、次の日には貴女の事など忘れてしまうの。一言すら残さずに去ってしまうから後には何も残らないのよ。



 長い物に巻かれていると感情が失せてくる。まあどうでもいいのかもしれない。時々泡沫的に湧き上がってくるものは大抵水底の水質環境を表していて、けれども記録者でしかない私の知ったことではない。

最終更新:2013年03月25日 01:42