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極短編小説(エンディミオン)

2011年11月12日(土)16時01分 - エンディミオン

 

帝王も女王もいません

 刑事は遂に犯人を崖に追い詰めた。
「もう諦めなさい」
「フッ、甘いな!」
 その時、突然崖下から轟音と共にヘリが!
「俺は自分が疑われてる事に気付いてた。だから……」
 男の懐には、何か光る物。
「凶器も盗んどいた。つまり、あんたには証拠が何も無いんだ!」
「ほう……しかし」
「しかし?」
 その時、突然崖下から轟音と共に戦闘機が!
「私に疑われているとあなたが気付いている事に、私は気付いていましたよ」



ありし日のエレゲイア

 ――夕方、学校の下駄箱。降りしきる雨を見つめていた私に、彼だけが声をかけてくれた。
「これ、使ってよ」
 随分不器用な一言だったけど、背中を見つめる私は、すぐに笑顔を浮かべてた。
 君は私の事を、どう思っているのかな。
 ――彼女と出会って五十年。色々あったけれど、ここまで二人で乗り越えてきた。でも、一度だけ見せた涙を思い出すと、不安になる。彼女を約束通り、幸せに出来たのか。
 君は私の事を、どう思っているのかな。

最終更新:2013年03月25日 15:05