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Limited第18話「購買部の陰謀」

2005年12月19日(月) 15時04分-テンシャン山脈

 

アラスじ
 田中は激しい戦いの末、ついに購買のおばちゃんRX改3号機~決戦編~ヴィーナスヴァージョンを下した。しかし、最大の敵・購買のおばちゃんRX改3号機~決戦編~ヴィーナスヴァージョンを倒したとはいえその代償は大きかった。鈴木が購買のおばちゃんRX改3号機決戦へnヴィーナスバージョンに秘技☆メロメロパンチをくりだした瞬間、購買のおばちゃんRX買い3号機~血栓~ビーナスヴァーjンはまさかの大爆発を起こし、鈴木は飛散した勾配のおばちんrx改3号気~決戦ヴァージョン~の破片に体を貫かれたのだ。鈴木は身を挺して学校を守ってくれた。ぼくも引きこもってばかりではいられない。学校ひいては日本国の癌・陰謀渦巻く購買部に正義の鉄槌を振り下ろすのだ!田中は決意を新たにするのだった。


「くっ、おばちゃんが……やられるとは」
「これは大変な誤算ですよ、八木さん」
「高橋、報告書はまだか」
「申し訳ありません、現在作成中です。諸班は統制が取れていません。連絡が取れるのは現在ここにいるメンバーだけです」
 縦長8畳間の購買部部室は騒然としていた。一日ずつ販売する牛肉入りカレーパンを増やし、加速度的に学校中に松坂牛カレーパンを流行らせても、おばちゃんズが破壊されてしまえば万事は休するのだ。なぜならパンの松坂牛の中に仕込んだ命令電波受信機に指令を飛ばすことができるのはおばちゃんズの中枢神経系回路が発するノイズだけだからである。族議員を父に持つ田中を操るため、購買部面々には新しいおばちゃんズを企画する必要があった。対田中戦に向けて設計段階から見直す者、日本中に散らばる購買部と連携を図るもの、協定を結んでいる教師や懐柔したPTAに助けを求める者などが混乱を起こし、購買部は創部28年にして実に初めて、苦汁を嘗めさせられたのである。

 人型ロボを複数体作るような財は、普通の高校生には用意不可能なのは火を見るより明らかである。ではどうやって23体ものおばちゃんズを購買部が擁していたか。それには非常に強固な連盟の規定があった。それは、「贅沢してもいいけど、無駄は絶対ダメ!」というものである。シャンプーは水で溶かして使う、という小さいところから、近所の小学校や中学校から給食の残りものを横流ししてもらって「本日の日替わりパン」に入れて売るといった相当大規模なことまで徹底しているのだ。それを町・地区単位でおこなえば、吹けば飛ぶような塵あくたでも、多く積もって巨額の費用になるのだ。

 そうして集めた資金を証券ファンドに投資し、コツコツと貯めてきた金を一挙に放出して作ったロボットだった。
「……不覚だった」
組織トップで購買部部長の八木は奥歯に乗った落花生の薄皮を噛み潰すような顔をして言った。
「私はまだ……青かった…」
彼は同時に動くおばちゃんロボを1体に制限し、在庫のおばちゃんロボも全て自らが保管していた。ロボを日本国中に散らばらせると伝令通達が煩雑だし、戦力でもあるおばちゃんロボを一箇所に集めた方が敵への対応もふるうと考えたのだ。電波を飛ばすのは電線でも使えばよい。しかしこの考えは、おばちゃんロボを無敵であると過信したところから間違いだったのである。
 田中という鬼神が現れた。彼はそのために生まれてきたのだ。彼によっておばちゃんロボは1体ずつ各個撃破されてしまったのである。

 「………しかたない」
八木は、苦渋の決断を迫られていた。資金を作るため、もはや松坂牛を使っていては組織の運営が不可能になるのである。設計や作戦はいつでも立てられる。しかし、月々のロボの部品代の支払いは待ってくれない。
「これには…こだわりがあったのに」
これでもいっぱしのパン職人の卵の八木。高級品の松坂牛の在庫はいまや、ほんのわずかしか残されていなかった。巨大な冷凍庫に足を踏み入れた八木が手に取ったものは、牛脂だった。
「すまない……父ちゃん、じいちゃん……」
八木の目じりからは、白い涙が下った。


 書きました。
ギャグって難しいけど、ノってる時には一気に書けたりしますね(所要時間2時間)

最終更新:2013年06月13日 00:12