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探偵殺し 推理地獄

2007年01月23日(火) 01時54分-一角天馬

 アイディアだけ考えて後は書かない物語

探偵殺し 推理地獄



キャラクター

九大探偵

カミンスキー
人呼んで脳髄探偵
その姿はガラスケースの中の培養液に肥大した脳髄が三つ浮かんでいるというもの
推理法 三重考察
三つの脳髄による並列処理により真相を探り当てる

マイケル
人呼んでサイボーグ探偵
昔の大事件によって体の99%が機械になっている鋼の探偵
推理法 サテライト推理
ネットの海から真実を探る

エレクトリカルQ
人読んで電気椅子探偵
卵形の巨漢
電気椅子推理
電気ショックを受けることによって脳を活性化させて犯人を当てる

恐山幽子
人読んで霊能探偵
腰の曲がったの老女、いつも水晶を持っている
推理法 霊媒推理
口からエクトプラズムを出してソイツに推理させる

得手幸之助
人呼んで動物探偵
人語を操る猿にして史上初の動物探偵
推理法 野生推理
動物特有のカンを推理に利用する

大道寺豪
人呼んで探偵番長
喧嘩十段未だに負けなしの男
推理法 喧嘩推理
頭脳でなく暴力で事件を解決する

七瀬葉月
人呼んで天才探偵
若干13にして九十九の博士号を持つ人類史上最高の天才少女
推理法 ラプラシアン・ディテクティブ
無限の演算能力を使って真実を推理する

探偵仙人
白髪白髭の老人、齢二百歳の仙人様
推理法 解脱
誰が犯人だろうがこの世は諸行無常だと悟っている

神崎カンナ
人呼んでメタ探偵
本編の主人公にして絶世の美青年、地上最大空前絶後の名探偵
基本的にこの物語は彼の一人称で描かれる
メタ推理
小説の一番最後のページを読んで誰が犯人か当てる




プロローグ

それは、たった一通の手紙が始まりだった。
この私、メタ探偵、神崎カンナに届いた一通の手紙、それがこの凄惨な事件の始まりとなる。
私はこの事件で多くの困難に立ち向かうことになるだろう。
しかし私が探偵になろうとした当初の目的、多くの人々を救いたいとの思いさえ失わなければきっと困難にも打ち勝つことができるだろう。






プロット

ある日、名探偵 神崎カンナのもとに『ニイタカヤマノボレ 犯罪大帝ワルザック』とだけかかれた手紙が届く。
カンナはこの九文字の文章が暗号であると推理する。
それはアナグラムから始まり、文化人類学、歴史学、心理学に終わる空前絶後の大暗号であった。
その手紙が犯罪大帝ワルザックからの空前絶後の人類史上類を見ない大犯罪の予告上だと知ったカンナは手紙に書かれた約束後であるバルバロッサ城へと向かう。
バルバロッサ城は十六世紀、探偵王バルバロッサⅥによって建てられた城であり、陸の孤島であり無数の隠し部屋や隠し通路を有す恐ろしい城であった。
城に到着した彼を待ち受けていたのは同じく『犯罪大帝ワルザック』からの手紙を解読して辿り着いた世紀の大頭脳、超常探偵たちだった。
彼らもまた『犯罪大帝ワルザック』の野望を阻止しようとこの城に集まってきたのだった。

しかしそんな彼らをあざ笑うかのように第一の殺人が起こる。
探偵仙人が下半身を焼かれ、上半身を溺死させられたという無惨な姿で発見されたのだった。
しかもそこは鉛の部屋の出口を内側から溶接したという完全なる密室だった。

だがこれすらもそれから起こる惨劇の序曲にすぎなかった。
のだが、それが本筋ではない、本編は城の骨董品に対する蘊蓄、飾られている名画に対する各探偵の批評、さらに城にまつわる過去の事件とその事件の推理合戦で埋め尽くされていく。
さらに時系列は順序だたされず入り組み乱れて混乱を極める。昨日のことの回想中にさらに昨日のことを思い出し、思い出した中で明日のことをまた回想する。
また仕掛けられた無数の叙述や、意味深な象徴、隠喩、これらすべてが物語りを解決する手がかりでありながら読者を次々混乱させていく。

そうしていくうちに電気椅子探偵は電気椅子の上で黒コゲになり、動物探偵は犬に見立てて殺され、霊能探偵は時空間のゆがみを利用したトリックによって殺されていく。
さらに電子頭脳を破壊され殺人ロボットと化したマイケルの足止めをするため探偵番長が立ち向かい、生き残った人々が尖塔の頂上にたどり着く頃に物語はクライマックスを迎える。

残ったのは メタ探偵 神崎カンナ、天才探偵 七瀬葉月、脳髄探偵 カミンスキー。
ここでついに脳髄探偵カミンスキーが犯人の名前を言い当てる。
犯人の名前は
『神崎カンナ』
彼が犯人ならばすべての辻褄はあう。
この小説が彼の一人称で展開される物語であるのならば、いかなる不条理な描写も、実行不可能なトリックも彼が地の文で嘘をついていると考えることによって解決されるのだった。

「そう、まさにその通りだよカミンスキー」
そういって僕は彼の脳髄が浮いている保護カプセルをたたき割った。

どうしてあなたがこんなことを、そう叫ぶ前に七瀬葉月は犯人、神崎カンナの動機を推理した。
天才の持つ無限の演算能力を使って彼の存在をシミュレートしていく。

まず始まりはビックバン、続いて原始の海で細胞が生まれてくるまでの話が学術的見地から説明される。
次にカンブリア爆発、魚類の時代、両生類、そしてやってくる恐竜の時代。
そしてその後に起こる恐竜人類の繁栄と滅びが現在の地上の素粒子の動きから逆算されシミュレートされていく。
時代は哺乳類の時代へと移り変わり、ついに神崎カンナが誕生する。
七瀬葉月の中で彼の人生が再現されていく『人類50億人連続殺人事件』、『150億年前の殺人事件』。
そこでわかったのがいかに彼が神崎カンナが悪を憎んでいるのか、犯罪を嫌っているのか、いかに人々を愛しているのか、いかに虐げられた弱者に憤っているのか。
彼女の中の神崎カンナは一つの結論に到達する。

探偵小説において犯罪とは探偵を活躍させるためのものであり、逆説的に探偵がいなければ犯罪は起こりえない。
それは彼がメタ探偵であり、メタ的存在であるが故に辿り着くことができた結論。
そうして彼は小説からすべての探偵を排除しようと決意してこの事件を起こすのだった。

しかしメタ探偵、神崎カンナの本当の敵は探偵たちではない、彼らの活躍を望み、犯罪の起きるのを今か今かと待ち望んでいるものたちがいた。
彼らを妥当するために神崎カンナは難解な描写で物語を描写し、時系列を壊し、無駄な蘊蓄で翻弄し、意味深なメタファーによって混乱させ、彼らの精神を衰弱させ、意識を低下させ、頭脳を破壊しようと企んだのだった。

いまや神崎カンナは彼女の中で個を確立し、今まさに挑みかろらうとしている。
彼女の外にある神崎カンナもまた挑んでいる。
この私、神崎カンナは読者へと挑戦する。


どうも、一角天馬です。
お久しぶりです。
まだ生きています。
とりあえず何かアイディアだけ思いついたのでアップします。
とてもじゃないけどこんな話を完成させれる自信がないです。
誰か代わりに作れ。
そんな感じで探偵万歳な話をどうぞ。
最終更新:2014年02月16日 23:12