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キノコ勇者設定集(外伝用)

2007年03月01日(木) 08時35分-穂永秋琴

 外伝のための設定資料集。
公式設定にあらず。

魔王十二柱
魔王というのは、アマニタのうちでも、部下の数、領土の広さ、本人の実力が一定以上で、魔衆に対し独立している者に対する呼称。人間で言えば諸侯のようなもの。
中立独行があるべき姿とされ、立場的には魔衆の主レイスと同格扱い。ただし実力には差があるので、魔衆の傘下に収まってしまった者もいる。
魔衆に加わるのをきらうアマニタは、人間社会に隠れるか劇団に加わるか、でなければどこかの魔王に保護してもらうしか選択肢はない。
「キノコ勇者」の時代では名声・実力とも高い十二人のアマニタが魔王として周知されていて、これを魔王十二柱と称する。
場合のよっては、魔衆の主レイスを加えて十三柱とすることもある。
(なお、十二柱のほかにも魔王を名乗っている者はいるが、大抵は勢力が小さく、公に認められてはいない)

十二柱一覧(登場順。まだ決まってないのが二人)
『碧空の魔王』ミセナ・クロカータ
『蜃気楼の魔王』スバエルギナス・ク・エンス
『黄昏の空の魔王』ファエル・ピオータ・オーレア
『地這いの魔王』ベルクタ・コルディケ
『変化の魔王』フス・ステモニ
『暗がりの魔王』ハバロピラス・クロカータ
『霧の森の魔王』リンセリア・グリオード
『湖の魔王』スピッサ・ルートセン
『竜潭の魔王』サーレイ・ヒ・オクアエテ
『冥土の魔王』エモーダ・レテ
『未定の魔王』
『未定の魔王』


魔王十二柱詳細設定
『碧空の魔王ミセナ・クロカータ/Mycena Crocata』
根拠地:王国西部・トリネラ山
アカチシオタケ(Mycena crocata)の名を冠する。
本編のヒロインの一人にして、外篇の主人公。ミセナ・マトポーダがハバロピラスに拉致・強姦されて孕まされた娘。母似。クリーム色の髪に血の色の瞳。スレンダーな体型。弓術に長ける。
母の薫陶を受けて育ち、基本的には高邁闊達な性格。卑劣なことは大嫌い。敵と見なした相手にはあくまでも冷酷だが、仲良くなったり頼ってきたりした相手に冷たい態度をとることができない(それが裏目に出ることも……)。
第一部でさまざまなシチュエーションで慌てふためくプルアロータスを見、他人があたふたするのを眺めるのは面白いということに気付く。そのため、第二部ではからかいキャラに(被害に遭うのは専ら幼馴染のリンセリア)。

『蜃気楼の魔王スバエルギナス・ク・エンス/Subaeruginas C Ens』
根拠地:王国西北部・シロシーブの森
オオシビレタケ(Psilocybe subaeruginascens)の名を冠する。
第一部でミセナにとって最初の強敵として立ちはだかった魔王。高い魔力を持つが、それを制御できないため、周囲の者を次々に幻影に変えてしまう危険人物だった。セファラスに倒されたのち、ルブロ・ヴォルヴァタに魔力を吸い取られ消滅する。
かつてロードポリウスとの戦いに加わり、形成を逆転させるためあえて自分に魔力暴走の魔道をかけた。仲間であった彼を殺さざるをえなくなったことは、セファラスにとってこの上ない痛恨事となる。

『黄昏の空の魔王ファエル・ピオータ・オーレア/Phael Piota Auera』
根拠地:王国西南部・スクウェイニッツ渓谷
コガネタケ(Phaeolepiota aurea)の名を冠する。
カールした美髪と派手な服装の貴族様。趣味は旅人を引きとめて豪奢な食事をふるまうこと。ロードポリウスとの戦いでも活躍し、人間のあいだでもアマニタたちの中でも人望が厚い。
ロードポリウスと戦った仲間のミセナ・マトポーダに淡い思いを抱いていたため、彼女の遺児ミセナの力になりたいと願っている。一方、ハバロピラスのことは激しく憎んでいる。

『地這いの魔王ベルクタ・コルディケ/Bercuta Cordyce』
根拠地:王国東北部・キキディーコ砂漠
冬虫夏草ガヤドリナガツブタケ(Cordyceps tubercutata)の名を冠する。通称タタ・コルディケ(Tata Cordyce)。
幼女の姿をしているが、実は魔王十二柱の中でも年長の部類に入り、有名でもある。個人的な戦闘能力はさほどでもないが、強力な悪虫を召喚・使役することができ、また眷属・部下の数も甚だ多いため怖れられている。今はレイスの傘下に加わっている。

『暗がりの魔王ハバロピラス・クロカータ/Habalopilus Crocata』
根拠地:王国東南部・ニデュラン城
オオカボチャタケ(Hapalopilus croceus)の名を冠する。通称:ハバロ。
ぼんやりとした顔つきに甘ったるい陰気な声の、つかみどころのない男。色魔。かつてロードポリウスとの戦いに加わったが、戦いのさなかで仲間を裏切り、ミセナ・マトポーダを拉致監禁した。その後ラエスタン、ファエル、セファラスに敗れてミセナを奪還されたが、以後もニデュラン城で独自の勢力を保っている。ロードポリウス封印以後、魔神の書物の収集に力を入れるようになる。今はレイスの傘下に加わっている。
本編第一部ではルブロ・ヴォルヴァタとともにヴェルティナ暴走の一因を作った。現在ヴェルティナは彼の手元にいる。外篇では敵役として出ずっぱりの予定。

『湖の魔王スピッサ・ルートセン/Spissa Lutesen』
根拠地:王国東南端・タキソディー湖
ヘビキノコ(Amanita spissa)とイロガワリヘビキノコ(Amanita lutescens)の名を冠する。
黒髪金眼、透けるような青白い肌のあでやかな美少女。なぜか京都弁で和服。毒物の知識に長じ、毒をよく扱うが、本人も蒲柳の体質で虫毒が弱点。かつて巨大な土蜘蛛(実はベルクタの眷属)と戦い、倒しはしたものの、自らも毒傷を負ってしまう。今はより強力な毒泉につかることによって蜘蛛毒の進行を押さえている。
病弱な自分を助けてくれる部下たちに深い愛情を持つ。
外篇ではライバルキャラとしてしばしば登場するはず。

『霧の森の魔王リンセリア・グリオード/Limcelia Gliod』
根拠地:王国東部・グリスクラの森
チャヌメリカラカサタケ(Limacella glioderma)の名を冠する。
赤髪黒眼、大柄で血色良好な、スピッサとは好対照な健康少女。ドジっ娘。かつてミセナとともにミセナ・マトポーダのもとで魔術を学んだ。グリスクラはかつて勇者ルシダムと竜潭の魔王サーレイとの魔術合戦の結果、時空が歪みやすくなっており、土地のその特性を利用して敵を異次元に飛ばし、侵入を阻んでいる。
外伝のヒロイン(ぉ)。

『竜潭の魔王サーレイ・ヒ・オクアエテ/Sallei Hy Ochaete』
根拠地:王国東北部・マルギネイト湖
コガネウロコタケ(Hymenochaete sallei)の名を冠する。
巨身巨顔、竜を思わせる異相。魔王十二柱の筆頭であり、最年長であり、最強の魔術師でもある。かつて勇者ルシダムと激しく戦い、三度にわたって引き分けたのち、和解して城に引き上げた。他の魔王やアマニタたちとつきあいが深いわけではないが、「魔王たるの誇りはマルギネイトに在り」と敬愛されている。ミセナやスピッサのような若い魔王にとってはある種あこがれの存在。

『冥土の魔王エモーダ・レテ/Emoda Lete』
根拠地:なし
キクバナイグチ(Boletellus emodensis)の名を冠する。
黒髪黒眼、冥土の魔王なので当然メイド服着用である。各地のさまざまな有力者に雇われてメイドとしての腕を磨く旅を続けており、根拠地は持たない。しかし人間・アマニタを問わず、全てのメイドたちの王であり、彼女の指令は全世界のメイドたちを動かす力を持っている(さらにいざとなれば、別次元のメイドに指令を出すことも可能)。魔王としての席次は末席だが、それは自ら謙遜してのことで、実力は上の上。キクバナイグチの名は、一角さんの小説「冥土の王」の主人公・菊花をもじったキャラだから(だからバランスブレイカー的に強いよ。ゲーム化するなら隠しキャラ扱いだな)。

『変化の魔王フス・ステモニ/Fus Stemoni』
根拠地:なし
粘菌ムラサキホコリ(Stemonitis fusca)の名を冠する。
名のとおり、その姿をさまざまに変えることができる魔王。三賢者の一人アストライルの直弟子で、魔王としてはサーレイに次ぐ年齢・実力を持つとされる。第十一騎士隊長フラーヴァとして王国にもぐりこんだのち、魔女パンセリナに化けて魔衆の内幕を探っている。


ラエスタン・コルティナルのサガ
勇士ラエスタンと魔神ロードポリウスの戦いの話。
ミセナ・マトポーダを中心とする因縁の輪はここに端を発している。

グリスクラのキンナ・グリオードは魔衆の術師パルド・ミトルルと恋仲で子供を孕むが、実はパルドはキンナを愛していたのではなかった。
パルドは魔神ロードポリウスを復活させ使役して、魔衆の主になろうと謀り、魔神復活のための魔力をキンナから吸い取っていたのである。
キンナの親友ミセナ・マトポーダは、次第にやつれていくキンナを見て不審に思い、やがてパルドに邪意ありと見抜く。
ミセナはキンナをそれとなく諭すが、キンナは悟らない。
そこでミセナはパルドを誘拐し、暗殺しようと謀るが、パルドはミセナの手を逃れて行方を絶つ。
キンナはミセナの暴挙とパルドの失踪からのショックで精神に異常をきたし、娘(リンセリア)を産み落としたのち首をつって自殺。
ミセナはキンナの死に衝撃を受け、山に引きこもって他人との交際を絶つ(ここでミセナがパルドを追いかけ殺していれば、のちのちの因縁は生まれなかった。のちのち彼女は、それができなかった自らの弱さをのろうことに)。
その間、パルドはロードポリウス復活を果たし、各地を蹂躙する。
王国の勇士ラエスタンと、ハーフ・アマニタの若き術師セファラスはロードポリウスの再封印を目指して旅立ち、ファエル、スバエルギナス、ハバロピラスら多くの者が彼らに賛同。
ミセナもそれに誘われ、一度は固辞しかけるが、たまたまキンナの遺児――稚いリンセリアと出会い、彼女の未来を守るためとて、ラエスタンの一行に加わった。
やがて一行はパルドを討ち取るが、今度はハバロピラスが仲間を裏切り、ロードポリウスを使役するという事態になる。ハバロピラスはさらに、ミセナを拉致し強姦するという行動に出る。
決戦の場はハバロピラスの居城・ニデュラン。ラエスタンがハバロピラスを抑えている間に、魔力を暴走させてスバエルギナスがロードポリウスと戦い、戦い疲れた魔神をセファラスが封印、
拉致されていたミセナをファエルが救出して、戦いの幕が下りる。

この戦いで重傷を負ったラエスタンは、すでに高齢でもあり、回復することなくアルリュート城で死亡。
スバエルギナスは魔力を暴走させた結果、周囲のものを見境なく幻影と化す危険な存在となる。のちシロシーブの森でかつての仲間セファラスに倒されることに(これは第一部)。
ファエル、セファラスとハバロピラスは仇敵の間柄に。
ハバロピラスは敗れはしたが、魔神の強大な力を知り、魔神の書の収集に力を入れるようになる。
ミセナはトリネラに帰り、ハバロピラスとの間の娘ミセナ・クロカータとリンセリア・グリオードを育てる。のち、さまざまな後悔から病を発し、アマニタとしては若い年齢で世を去る。

ラエスタン一行に加わった人
ラエスタン・コルティナル
セファラス・コプリナス
ファエル・ピオータ・オーレア
スバエルギナス・ク・エンス
ハバロピラス・クロカータ
ミセナ・マトポーダ
ほかにもいるかも


『ラエスタン・コルティナル/Raestan Cortinal』
ムレオオフウセンタケ(Cortinarius praestans)の名を冠する。
若い頃は王国騎士団に属していた。ロードポリウスの暴威を目の当たりにし、これを打倒せんことを誓う。
セファラスと組んでパルド、ロードポリウスに立ち向かい、数十年にわたる戦いの末、ついにこれを再封印する。
しかし自身もハバロピラスと戦って重傷を負い、世を去った。

『キンナ・グリオード/Cinna Gliod』
チャキツネノカラカサ(Lepiota cinnamomea)の名を冠する。
グリスクラを根拠とする魔王。パルドに利用されて魔力を搾り取られた挙句、パルドがミセナにさらわれたと誤解し発狂。
リンセリアを産んだのち、自縊して果てる。

『パルド・ミトルル/Paldo Mitrul』
カンムリタケ(Mitrula paludosa)の名を冠する。
魔衆に属する魔道師。キンナの恋人。魔神ロードポリウス復活を目指し、キンナを利用して魔力を集める。
魔神復活を果たし世界を恐怖に陥れるが、ロードポリウスと別行動をとった隙をつかれ、ラエスタンに倒された。


擬古文外伝「北の英雄」に出ていた人たち

『アルボア・ティロピラス公爵/Alboa Tylopilus』
オオクロニガイグチ(Tylopilus alboater)。通称『黒死の戦士』。
王国北東・ティロピラス城一帯の領主。高齢だが勇敢で、兵法にも長ける。
早くからオニド国王に服属。メラノスポルム戦では王国最強の武将として数多の戦場をめぐり、伝説的な功績をいくつも挙げる。
今でも北方ではインディカムと並んで恐怖の対象となっているほど。
しかし節操のない性格で度々謀反を企てており、その度にインディカム・ルベルケンスに敗れている。
が、彼の戦力を惜しんだ王によっていつも許される。

『ミラビリ・ティロピラス公爵夫人/Mirabili Tylopilus』
オオキノボリイグチ(Boletellus mirabilis)の名を冠する。旧姓ボルテラ(Boltella)。通称『純白の戦乙女』。
アルボアの妻。槍の使い手で、若い頃(美人だったそうな)から夫とともに数々の戦場を経験する。
メラノスポルム戦でも活躍した。

『ボヘミク・ヴェルパ侯爵/Bohemic Verpa』
オオズキンカブリタケ(Verpa bohemica)の名を冠する。通称『巨翼の熊』。
大身の猛将。ヴェルパは広大かつ肥沃な土地で、兵は多いが弱いとされていた。しかし彼の指揮のもとではただならぬ強さを発揮する。

『カロ・ボレタ伯爵/Calo Boleta』
アシベニイグチ(Boletus calopus)の名を冠する。通称『天這い蛇』。
魔術が得意で、ジャンシアやラテリトを凌ぐとも言われる。率いる部隊は数は少ないが、レベルの高い魔術師によって構成されており強力である。

『コプロフ/Coprof』
オキナタケ(Bolbitius coprophilus)の名を冠する。
勇者ルブリカの仲間の一人。伝説的な老戦士で、ルブリカ一行に加わったときすでに八十歳になっていた。
強い剣士で、当時の魔衆の主と三度にわたって戦い、三度にわたって傷をつけた。
聖魔剣以外の武器で魔衆の主を傷つけたのは彼が最初である。


ミセナ・ハバロピラス関連のエピソードがずっと未定のままだったので、とりあえずでっち上げてみた。エピソードをはっきりさせといたほうが、話をまとめやすいからね。

あとヒルスタ→スピッサに名前を変更。イメージが蛇だったので当初はウロコタケにしてみたが、のち、そのまんまヘビキノコなるキノコがあることが判明。形もヘビキノコのほうが綺麗だし(美少女設定だしね。まったくAmanita属には綺麗なキノコが多いぜ)、出番が増える前に変えておきましょうということで。
最終更新:2014年02月16日 23:20