キノコ勇者設定集(たぶん)2

2007年03月01日(木) 08時42分-藤枝りあん

 なんでパスワードが一致しないんだぁー!!



<レジスタンス>

『レピダス・レンティナ/Lepideus・Lentina』
  マツオウジ(Lentinus lepideus)の名を冠する。
  在野の名射手。ミセナの引き立て役として登場させたが、
  何にも役割がないのもあれなので、レジスタンスの一員ということでいかがだろう。


『オースティブ・テューバー/Aestiv・Tuber』
  クロアミメセイヨウショウロ(T.aestivum Vitt.)の名を冠する。夏トリュフとも。
  レジスタンスの副総監(役職は適当)で、要するに二番目に偉い人。
  偽名は『ヴィット』。由来は上を見ればわかる。
  テュフスの義理の弟(といっても20年前の当時の年齢は28歳、テュフス35歳)で、
  テューバー家が滅ぶのを目の当たりにし、戦争で重傷を負った歴史の被害者。
  命は取り留めたものの、両腕の感覚がほぼ麻痺してしまっており、
  武器を取って戦うのは非常に難しい。魔術も得手ではない。
  ために、戦線に立って戦うと言うよりも戦術を練って指揮を取る役割についている。
  怪しげな男(シン:ホントは女の子だけど)との会話についての補足をすると、
  ヴィットはテュフスの子(トリュフォー・テューバー)を(王族の血を引いていることを含め)よく知っている。
  当然、彼が誰かをトリュフォーだと認めたら、その人が正統な王子となることも。(叔父の発言だからね)
  今のところハッタリみたいな感じがしますが、トリュフォーは本当にテューバーさんの息子で王族の血を引いております。
 ネタばれなんて気にしない。



<エリン・ギー劇団>

『エリン・ギー/Eryn・gii』
  エリンギ(Pleurotus eryngii:プレオロータス エリンジ)の名を冠する。
  全編を通して出て来る劇団『エリン・ギー』の創設者にして、
  エデュリス、エドダスとは浅からぬ因縁の持ち主である。
  陽気で気さくで楽観的、親しみを持ちやすい反面、馴れ馴れしい人物であったが、
  伝説でもなかなか人気のあるやつである。
  当時は世間に疎まれて悪い人になっていたが、いろいろなヒトとのふれあいの仲、
  どんな人々も共に生きることが出来る場所を作りたい、と劇団を創立した。
  そして彼の遺志を汲む人々によって、多くのエリン・ギー劇団が誕生したのである。


『クレンタ/Culenta』
  アミガサタケ(Morchella esculenta)の名を冠する。
  がらんどうの頭部の中にハサミムシが昼寝していることが多く、
  包丁で割ったとたんに這い出してくるというキノコ。怖!
  蟲使いのハーフ・アマニタで、白茶色っぽい髪に複眼のようにも見える黄色い瞳をしている。(乙女漫画チックな)
  自称「虫さんと会話できる男」だが、本当かどうかはわからない。
  関西弁っぽい喋り方をするのは育ての親譲りらしいが、あちこち移動しまくっているため割と適当である。
  普段は服に隠しているが、背中から薄い茶色の羽が生えている。ただし、飛べない。
  あと、頭から突き出した触角はチャームポイントだと言って譲らず、隠そうとしない困ったお人。
  もともと、ハーフ・アマニタであったために親に拒絶され、荒れ狂って生きていたところを、
  「親父(前団長のモレル)にガツンとやられて」目が覚めたという。
  世話好きで、突拍子も無いシャレを言う人。彼女募集中らしいが、どうやら本気ではない様子。
  ちなみにハーフ・アマニタの寿命は純粋なアマニタの半分。
  彼は母親が人間で、母が天寿を全うした後、実父によって追い出されてしまったのだという。


『モレル/Morel』
  イエロー・モレル。アミガサタケを、アメリカ人はこう呼ぶらしい。
  クレンタの義父にして、前団長。
  クレンタよりも関西弁はまともに喋っていただろう。
  豪快な人物で、怒る時も思いっきり、褒める時も思いっきり、ついでにイビキも思いっきりだったらしい。
  クレンタが更生したのは彼のおかげらしい。その尊敬の度合いは計り知れない。
  ただ、とある女性(どうも『神の悪戯』だったらしいが)と暫く旅をした後、
  心臓を患って急死してしまったという。
  しかし、クレンタは「そんなんただの偶然や」といたって気にしていない。


『キセロ/Xero』
  アワタケ属?(Xerocomus)の名を冠する。
  Xeってどう読むのでしょうな?
  愛称はセロ(キセロが変化した)で、他にも、キセノ、セノ、ゼロ、ゼノ、などと呼ばれることもある。
  男性だが、目を見張るような美人で、ために常に女性らしい格好をさせられている。
  本人も物心がついたころからずっとそうだったので、特に疑問視もしておらず、まぁいいんじゃないかな。
  ハーフ同士の間の子で、通常ならクォーターなのだろうが、この世界では『人間』となる。
  両親がともにハーフであったために何かしらの事件に巻き込まれたらしく、孤児となっていたのをモレルに拾われた。
  やんちゃな頃のクレンタを知っている数少ない人物。
  劇団の常識人であり、会計監査や諸手続きなど、面倒なことは全てこなす副団長。
  クレンタを支えようと決心した子供時代だったらしいが、今となっては立場が逆転している感じもある。
  喋り方は丁寧だが、時折冷たい。トークは他人にも自分にも辛口。
  口癖は「・・・ぶつよ?」で、この絶妙の間が恐怖をあおる。
  とはいえ相手の「ごめんなさいッ!」で終わって実行されることは無いが、クレンタの場合は別。
    クレンタのおふざけ→パコン!→「・・・ぶつよ?」→「やってから言うなや!」
  となる。ちなみにその時のツッコミ用小道具は、お手製のハリセン。
  もはや彼とは性別を超えた魂の夫婦であると言えるのではなかろうか。


『ラマリア/Ramaria』
  ホウキタケ(Ramaria botrytis)の名を冠する。
  食べられるキノコ。枝先が細いものが一般的だそうな。
  劇団の主役。ぱっと見、美少年だが実は女の子。
  といってもアマニタなので、まだまだ若いとはいえ人間より年齢は高い。
  濃い桃色の髪と、紅色の瞳を持つ。まだ特殊能力は持っていない。
  喋り方に特徴があり、「~ッス」となってしまう。本人は「~です」のつもりらしい。
  人間であるキセロが好きだが、種族の差を考えると口に出せず、
  態度がよそよそしくなってしまうのが乙女チック。
  が、普段は元気いっぱいで、それこそ少年と間違えられてもしょうがない性格をしている。


『フロンド/Frond』
  マイタケ(Grifola frondosa)の名を冠する。
  シャキシャキした歯ごたえの食べられるキノコ。天ぷらがおいしいと思う。(個人的見解)
  青灰色の毛並み(髪の毛)に、黄金色の瞳のハーフ(ファー・タスク族)。
  幼少時にハーフの特徴が発現し、村を追い出されて荒んで生きてきたという暗い過去持ち。
  偶然にも助ける格好となってしまったマイの明るさに感化されるようにして入団。
  クールで余計なことは喋らないが、いざというときには頼りになる兄貴分。
  トリュフォーとはまたちょっと違ったタイプ。
  マイが一方的に好意を寄せているようにも見えるが、実は彼もかなり本気で彼女のことが好きである。
  ただ、自分の容姿(昼は人間、夜は獣人、という珍しい二層化ハーフ)を気にしており、自分からはその恋心を打ち明けられない。


『マイ/Mai』
  舞茸だから舞姫、マイちゃんって安易だよね。
  踊り子にして、劇団員にとっては妹みたいな存在。
  青い髪の毛に、緑の瞳、白毛のハーフ(ファー・クロー族)。
  物心ついた頃から両親の記憶が無く、捨てられたのか誰かにさらわれたのか定かではない。
  が、育ての親が非常に良い人だったために、健康的な精神に育った。
  底抜けに明るく、何事も深く気に病まない。多少自分勝手だが、可愛いので許されるタイプ。
  フロンドとのバカップルぶりは凄まじい。
  彼女いわく、「フロンドにはい~っぱい、助けられたの!」らしい。以下、のろけ話は長いのでカット。


『その他構成員』
  勝手についてきている旅の商人とか、冒険者とか、ワケありの人とか、ハーフとか、アマニタとか、
  とかく色々いる。
  ただ皆さんとても気さくで、暗い過去があっても感じさせない明るさがある。
  それがエリン・ギー劇団。
  最近では、「常闇の終末団」と名乗る妙な連中や、
  アマニタの二人の少女(明るい子と、ショックであまり喋らない子)、
  さらに、働いて養母のための薬を買うお金が欲しいという健気なハーフの少女(ヴェル)が加わり、ますます賑やかである。
  ちなみに、アマニタの二人の少女は言うまでも無く、ルブロとヴォルヴァ。
  はっきり言って、ヴォルヴァはこんなことはしたくなかったらしく、
  ず~っと一人で座り込んで黙っている。
  (彼女がそんな嫌な環境にいるのも、ルブロと離れたくなかったというたったそれだけのためである)
  一方のルブロは、後々の布石のために、団員と非常に親しくしており、
  マイと同じく、皆の妹のように可愛がられている。
  (当然だが、全ては演技に過ぎない。
   バカっぽく振舞って笑っていても、腹の底では常に次の一手を考えているのだから)
  こうしておくことで、王都についた後、『正々堂々と』騎士団に守ってもらえるし、
  ミセナのような反・魔衆と戦闘となった場合、『そいつらを魔衆扱い』し、
  『善良な一般人』として返り討ちに出来るからである。
  実際、何も知らない人がルブロとミセナを見た場合、どちらが魔衆かは判断がつかない。
  となると、劇団員がそばにいれば、確実に『ルブロとヴォルヴァは味方』と判断され、
  それに敵対するミセナこそが『魔衆』とみなされてしまうのである。
  これを使えば、人を疑わないヴェルも・・・ねぇ?(極悪面)
  ちなみに今回の目的は、シークレアだけではないようである。
  それを手に入れるためにも、この身分は欠かせないようだ。
  なんにせよ、ルブロとヴォルヴァは、物語に必要不可欠な
『こいつらさえいなければ全てがうまく納まったのに・・・!』
  という存在なのである。



『常闇の終末団の人々』
  ルスラに出会ってしまった後、何事もうまくいかず、エリン・ギー劇団を襲って返り討ちにあう。
  以降、更生を兼ねて(飯を食うためにが主な目的)彼らに従う日々を送っている。
  ようやくだけど、名前を付けてみた。

 『パーヴル/Parvul』
   ヒメアワタケ(Xerocomus parvulus)より。
   自称:ブラックフィクサー。
   通常体型の人間の男で、リーダー。こげ茶色の髪の毛(自称黒髪)に、黒い瞳。
   悪事を働くたびにひどい目にあっているが、野望を諦める気は無いという困ったお方。
   ちなみに劇団にいるのも、「あくまで護衛を頼まれて仕方なく」であり、
   「王都まで限定でついていってやる」んだそうだ。
   最初、キセロに手を出して半殺しの目にあって以来、彼を避けているようにも見えるが、
   本人曰く「向こうが避けている」。


 『メントス/Mentos』
   アワタケ?(Xerocomus subtomentosus)より。
   自称:レッドブル。
   巨漢の人間の男で、怪力担当。レンガ色の髪の毛に、茶色い瞳。
   最近、何だかやりきれない気もしてきたが、ご飯にありつけるし、まぁいいかと思っている。
   四人のうちでは最も劇団員に溶け込んでおり、
  このままだとこの終末団は脱退か!?、とも思わされるが、
   そうはいってもパーヴルには恩義を感じており、共に一旗上げたいと思っているようだ。


 『ディシュー/Diceu』
   アワタケ(Xerocomus spadiceus)より。
   自称:ブルーシャーク。
   ファー・テイル族の獣人の男で、補助担当。
   青みがかった白い毛並みに、青紫色の瞳(自称ブルーアイ)。
   兄貴(リーダーであるパーヴル)を心底慕っており、野望達成を夢見ている。
   劇団に返り討ちにあった後、
   『ショックでほとんど口を利かなくなった少女(という設定のヴォルヴァ)』に一目惚れし、
   以降、恋の病に陥っている。当然、ヴォルヴァは全く歯牙にもかけていない。哀れ。


 『クリセント/Chrysent』
   キッコウアワタケ(Xerocomus chrysenteron)より。
   自称:イエローパンサー。
   ゲンコ族の獣人の男で、魔術担当。かすれたような黄色い毛並みに、黒い瞳。
   四人の中では一番まともで、サブリーダー的なポジションでもある。
   頭もそこそこいい。魔術も使えるし。
   ま、さんざん詠唱しといて、電撃バチッ!だけだけど。(威力はルスラの火球の1割程度)
   本気で劇団に入ろうかとも思っているが、
   残りの三人を置いていくのもかわいそうだから一緒にいてやろうと決めている。




<魔衆>

『レイス/Leith』
  霊芝(レイシ、万年茸:Ganoderma lucidum)の名を冠する。
  魔衆の一番偉い人。桁外れの力と美脳の持ち主。
  金髪で青い瞳。これはシャンピニオンの村人達だけの特徴のはずなのだが・・・関係は・・・
  大魔神アクラシス復活を掲げている割には全くやる気が無い。
  実は、これとは別に何か企んでいるのだが・・・やっぱり秘密。偏った親バカとでも申しておきましょう。
  どちらにせよ、当面は大魔神復活が一応の目的。
  何を考えてるのかさっぱり分からない妙なヤツ。
  ちなみにレイスというのは本名ではない。
  本名:ルシダム。実は四代目勇者。


『グラシリス/Gracilis』
  Psathyrella gracilis(ナヨタケ)の名を冠する。
  長身痩躯で、きらびやかな甲冑をまとう魔剣士。色素の抜けた金髪と淡紅色の瞳をもつ。
  白皙の貴公子といった趣で、常に余裕ある態度を保とうと心がけている。
  スマートな悪役像を理想視しており、変な様式美にこだわって詰めが甘くなることもしばしば。
  悪役らしく力を求めて禁断の魔術儀式を執り行い、魔神ロードポリウスを召喚するも、
  逆に契約に失敗して使徒にされてしまった哀れな男。ナヨタケだからか。
  右の頬に黒い「契約の刻印・従」が焼きつけられている。
  これにより彼は魔神ロードポリウスの破壊力を行使することができるが、
  同時に絶対服従を強制されている。
  当の本人はこの失敗を屈辱的に感じており、積極的に魔神の力を発揮することはない。
  スマートな悪役を理想視しているだけあって、本人はあまり冷酷ではない。
  魔衆のリーダーであるレイスに憧れを持っている。
  失態を演じておめおめと逃げ帰ることも実は屈辱だと思っている。目指せリベンジ。
  しかしリベンジの相手がなぜかプルに摩り替わってしまっており、そのせいで弱いレッテルが張られてしまった感がある。
  今はロードポリウスとの契約も解除され、勇者を探そうとメラノスポルムにいる。


『エントローマ/Enttoloma the Onepape』
  Rhodophyllus(Enttoloma) rhodopolius(クサウラベニタケ)の名を冠する。
  グラシリスの背でも胸に及ばないほどの巨躯を持ち、体格にすぐれている。
  二本の湾曲した角が耳の上から生えていて、顔は陶製の能面のように白く硬質。
  目は大きく切れ上がっており、口も同様に耳元まで裂けている。背には一対の巨大な飛膜翼が生えている。
  身に着けているのは白い腰布だけという変質者的な形態だが、戦闘力は高い。
  ただし思考が間延びしており、その程度も浅い。いわゆる馬鹿。
  胸に黒く巨大な「契約の刻印・主」が焼きついている。
  これにより彼は、剣士グラシリスに意思伝達を行い服従を強制することができる。
  彼の正体は、魔神ロードポリウスの秘儀を筆写した
  魔書「ロードポリティカ/RhodopoliTica」に描かれた魔神の似姿であり、本性は紙でしかない。
  現出した姿はエントローマと呼ばれるが、その知性が著しく低いのは、それが粗悪な複製だからである。
  もっとも、ロードポリウスの真の姿は、
  召喚に成功したグラシリスや首領のレイスなど、わずかな者しか知ってはいない。
  魔神なので拳も剣も効かない。が、魔法は耐性があるものの、効く。ただし、リシーサは普通に効いた。
  彼がレイスに従う理由(考えた)。
  それは、完全なる復活。紙の身体を捨て、完全無欠と呼ばれる真の姿に肉を与えることが目的。
  そのために、本来は下等生物である人間に従っている。
  といっても、紙の姿になると嫌だったことは忘れてしまう。
  これを利用し、レイスは、知能を抑えながら戦う使い魔的な魔神として彼を使っている。哀れ。
  ちなみに大魔神アクラシスとは、実力から何から天地の差である。それに知り合いでも何でもない。哀れ。
  現在はまた肉体を封印されて紙に戻ってしまっているようだ。哀れ。


『パンセリナ/Pantherina』
  Amanita pantherina(テングタケ)の名を冠する。
  アマニタ姉妹の長女。外見はルスラよりいくつか年上といった少女。
  柳のように華奢な体格をしているが、性格は非常に高飛車で攻撃的。
  赤色が大好きで、ついでに美形も大好き。
  正確には、美形を服従させることが大好きな、困り者なサディスト。
  直接攻撃系の魔法に長ける。
  テングタケは毒キノコです。
  そして現在は別人が彼女に成り代わっている。


『ヴィローサ/Virosa』
  Amanita virosa(ドクツルタケ)の名を冠する。アマニタ姉妹の次女。外見も体格も姉同様だが、
  性格は非常に陰湿で内向的。被害妄想の気があるため、基本的に姉や恋人候補意外とはつきあわない。
  青色が大好きで、ついでに美形も大好き。
  ただし好意が一方的な上に微塵の背信も許さない、困り者なサディスト。
  間接攻撃系の魔法に長ける。
  ドクツルタケも毒キノコです。混乱の最中に殺された。


『ヴァギネイタ/Vaginata』
  ツルタケ(Amanita vaginata)の名を冠する。
  通称:ヴァグ。姉妹の愛の奴隷。愛に殉じた(?)。


『ナメク/Namec』
  ナメタケの名を冠する、というか・・・うん。
  コウモリ。やられキャラ。ルスラに逆らっちゃいけない。首だけになった哀れな敵。


『セレフォーラ/Thelephora』
  Thelephora(イボタケ属)の名を冠する。
  レイスの右腕にして、太母(ルスラ)の義理の妹。
  生物を従わせ、凶暴化させることが出来る。見た目は貴婦人というか、美しい女性。
  出来ることなら再び御姉様にアマニタ側について戦ってもらいたいと願っている。


『ルブロ・ヴォルヴァタ/Rubro・Volvata』
  Amanita rubrovolvata(ヒメベニテングタケ)の名を冠する。キノコは観賞用らしい。
  呪われしアマニタの娘達。普段は、金髪に橙色の瞳。
  二人一緒に行動することが多く、性格は両方とも他の類ではないほど極悪。
  表向きの場合、ルブロが攻撃専門、ヴォルヴァが防御専門。
  人称は滅多に使わない。『これ』『それ』などで代用。ルブロはカタカナ、ヴォルヴァはひらがな表記。

 <ルブロ>
   バカ(ハラグロ)・赤
   本来ならば、黄色い瞳をした知恵の回る、魔の専門。通常はバカ。
   好きなもの・こと:ヴォルヴァ、相手の心を弄ぶこと、相手をバカにすること
   嫌いなもの・こと:ヴォルヴァがいないこと、思惑が外れること、美しくも可愛くもないもの

 <ヴォルヴァ>
   機械的(ブチギレ)・白
   本来ならば、赤い瞳をした体力のある、力の専門。通常は機械的。
   好きなもの・こと:ルブロ、相手の肉体を傷つけること、相手をののしること
   嫌いなもの・こと:ルブロが好きになった人物全て、思い通りにならないこと、ウザイもの


『ジャヴァ/Java』
  Amanita javanica(キタマゴタケ)の名を冠する。
  魔神エントローマ復活を伝えに来た人。そこそこ強いんじゃなかろうか。
  しかし今は魔城に囚われている。
  おそらく、赤の賢者ルスカを守護神とあがめる熱血忠誠お兄さん。
  部下もいるようなので、身分もそこそこあるようである。


『ウスタル/Ustale』
  Tricholoma Ustale(カキシメジ)の名を冠する。
  忍者風の男で、暗殺を専門とする。ミラージュパレスの責任者。
  暗殺者なので名前を明かすのを嫌う。
  性格は冷酷で、堅物。そして常にテンションが低く、自分に対しても他人事。


『アスペラ/Aspera』
  Amanita Aspera(ザラツキテングタケ)の名を冠する。
  呪術師で、魔力の篭った水晶の髑髏を携帯する。同じく、ミラージュパレスの責任者。
  妖艶というよりは毒舌系。占ってもらったら死にたくなるような性格。


『ファリン/Farin』
 ヒメコナカブリツルタケ(Amanita farinosa)の名を冠する。
 魔衆の女剣士。通称「瞬剣士」。一つ目(隻眼とかじゃなく、一つ目である)。
 長身長髪の美人(これは譲らない)。(でも中央の目だと美景のグラフィックが出来ないんだよ!)
 得物は曲刀。あまり戦いは好まぬが、剣を抜いたら血を流さずにはおかないと言われている。
 魔術は、単眼を用いた邪視の術以外は得意ではない。
 穏やかな人柄でやや心配性。魔衆の中では数少ない常識派。
 ヒメコナカブリツルタケは一応毒キノコである。


『ラルガ/Lalga』
 ドクササコ(Clitocybe acromelalga)の名を冠する。
 魔衆の剣士。通称「剛剣士」。かなり大柄。
 両手剣使いの戦闘狂で、意味のない戦いを何より好む。魔術は全く苦手で、もっぱら剣を用いて戦う。
 また戦う相手も魔術師より戦士を選びたがる。豪快な性格。
 ドクササコは毒キノコである。当然だが。



<魔王>

『スバエルギナス/Subaeruginas』
  オオシビレタケ(Psilocybe subaeruginascens)の名を冠する。通称<蜃気楼の魔王>。
  高い魔力を持つが、それを御しきれていない。
  そのため、彼はまわりにあるものを無差別に幻と化してしまう
  (もちろん、ルスラやコプリナス師のような、強い魔術師なら無効化できる。
   (従って本来、ルスラは封印の札を持つ必要はない)
   またトリュフォーやミセナ、それにダーマあたりでも、ある程度はアイテムなしで抵抗できる)。
  本人はいたって無欲で争いを好まぬ男であるが、この力ゆえに多くの者に恐れられている。
  コプリナス師とは知り合いらしい。
  魔力をルブロ・ヴォルヴァタに奪われて消滅した。


『ミセナ・マトポーダ/Mycena・Matopoda』
  チシオタケ(Mycena haematopoda)の名を冠する。
  『蒼空の魔王』であり、ミセナ・クロカータの母親。
  (ちなみにこの一族は風習として、姓は父親から引継ぎ、名は母から引き継いでいる。
   ということにしておいてください)
  ファエル曰く、美しくて強い人だったらしい。
  しかし、他人に頼って巻き込むことを良しとせず、そのために単独行動をとり、
  結果としてやることなすことがすべて裏目に出てしまったウンの無い女性。
  しかし、極悪人の男の娘であろうとも子供に責任は無いからと立派に育て上げるなど、とっても優しい母親である。
  子供を捨てたどこぞの母親とは大違いだな!と思ったり。


『ファエル・ピオータ・オーレア/Phael・Piota・Aurea』
  コガネタケ(Phaeolepiota aurea)の名を冠する。
  『黄昏の空の魔王』。少しカールした、肩までかかる美髪と、華やかな出で立ちで人の目を引く。
  旅人を引き止めて豪奢な食事をふるまうのが趣味。要するに貴族様。
  一方でやくざの親分の如く義理人情を重んじ、
  頼ってくる者は仇敵すらかくまうことで知られ、人望は甚だ厚い。


『ハパロピラス・クロカータ/Hapalopilus・Crocata』
  オオカボチャタケ(Hapalopilus croceus)の名を冠する。通称:ハパロ(長いから)。
  クロカータ(crocata)が付く名前が無かったので、似た名前で勘弁です。
  ミセナ・クロカータの父。ファエルにとってはミセナ・マトポーダを閉じ込めた張本人。
  今は魔衆についてやりたい放題やっている。
  性格は変態、強姦魔。あと美的感覚がおかしい。やっぱり変態。


『ベルクタ・コルディケ/Bercuta・Cordyce』
  ガヤドリナガツブタケ(Cordyceps tubercutata)の名を冠する。
  通称タタ。『地這いの魔王』を号し、昆虫を操ることができる。
  誰かさんとかぶってるけど気にしてはいけない。外見は幼女。


『ペルラト/Perlat』
  ホコリタケ(Lycoperdon perlatum)の名を冠する。
  魔衆。どうでもいい人。登場早々ミセナに殺された。哀れ。



<使えそうな?人>

『サヴィラック/Savilack』
  語源は日本語の古語で「きのこ」を意味する「くさびら」より。
  我らが勇者シャンピニオンの父親。愛称:サヴィル。
  勇者の直系に当たり、武勇に名を馳せた。
  (・・・うん、使って欲しいんだ。外伝で)
  性格は実直で剛毅、頼まれると嫌とはいえないお人よし。
  人間の軍勢がレンチヌラ(現在のランプテロミス)に攻めてきた折に前線で戦うも、彼らを操っていた魔衆と相打ちになり、重傷を負う。
  その結果、愛する息子の顔を見ることなく帰らぬ人となる。


『レンティ/Lenty』
  シイタケ(Lentinula edodes)の名を冠する。というかレンチヌラの語源が確かシイタケだった。そのもじり。
  レンチヌラを創った、人間にして二代目勇者エドデスの母レンティヌラの再来と称されるほどの魔力を有する。
  そのために魔衆によって幾度となくその身を狙われ、ついに囚われた際、彼女の救出に向かったサヴィルと恋に落ちる。
  レンチヌラを襲った人間勢(現在のランプテロミスの住人とは無関係)も、その地に眠る聖魔剣と共に彼女を狙っていたとも伝えられている。
  そういうわけで外伝に話だけでも出てくると嬉しいなー。
  この人もシャンプを産んだのちすぐに他界している。


『ペリース・B・プサシレラ/Pellis・Bii・Psathyrella』
  ウスベニイタチタケ(Psathyrella bipellis)の名を冠する。
  『聖茸教:神樹派(マイコティナ・デンドリス)』の宗派をまとめる総本山『聖樹教会』の聖女。
  ヴェルの名付けの親にして育ての親。
  何かにつけて疎まれいじめられる彼女を温かく支え続け、優しさや明るさを与えてくれた人。
  かなりの高齢で、心臓の病を患っていたが、王都壊滅の報を耳にする前に逝去。



『リアーナ・C・プサシレラ/Liana・Cando・Psathyrella』
  イタチタケ(Psathyrella candolliana)の名を冠する。
  ペリース孫娘で、彼女の死後、聖樹教会をまとめる立場に着いた修道女。
  ペリースのやり方に反発を持っていた人々(ハーフや捨て子を保護することに反対していた人々)に取り入り、若くして聖女となる。
  しかし、本心は祖母のやり方に深く賛同しており、そのために教会の古い考え方などを変革しようという熱意に燃えている。
  あくまでも保守派に組するのは現状変革の布石のためであるが、時期を待つために妹同然のヴェルに対して「二度と教会に戻ってはならない」という旨の手紙を書くことになる。
  そして、アマニタであるをも手紙配達にかこつけて追い出す形となった。
  しかし手紙にはペリースの形見のペンダント(キリスト教で言う十字架)と、温かい言葉が添えられていた。
  「(前略)ヴェルティナ、このようなひどい仕打ちをした私を恨んでいることでしょう。
   いつかこの教会が、貴女が胸を張って帰ってこれる場所になったその暁には、私はどんな罰であろうと受けるつもりです。
   そんな日が一日も速く来ることを願って――親愛なる妹ヴェルティナへ」――手紙一部引用
  いい人なんです。一見すると冷たくて権力に取り入る嫌な女なんですけど、いい人なんです。


『オーリィ/Oly(オリンピア/Olympia)』
  ヒカゲイタチタケ(Psathyrella olympiana)の名を冠する。
  オリンピアって女の名前だったような気がしたからオーリィで。
  見た目が人間っぽい、アマニタらしくない姿をした青年。
  アマニタにしては若輩者で、それゆえに後先考えない若さが目立つ。
  リアーナの真意が見抜けずに怒ったり、ヴェルを助けるために特攻を試みたりと、やたらと青い男。
  年が若く、両親の身分も低く、先祖代々人間界に混じって暮らしてきたためアマニタに関しては無知、しかし人間界についてもあまり詳しくは無い。
  しかし、回復魔法に関しては努力の結果ゆえに目を見張るものがあり、また素手での攻撃力もなかなかのもの。
  とはいえ、戦闘訓練をつんでいる魔衆や魔王には歯が立たない。
  今のところ、ヴェルは「かわいい妹」であり、恋愛感情にはいたっていない。



<どーでも設定>
 負の感情は闇に繋がります。魔衆は(多くは)光よりも闇を利用するため、そういった感情が溢れる状況では力が強くなります。(一般論)
 ただ、自制しない場合、逆に闇に呑まれるというリスクもあります。
 しかも、簡単に力を得られるため、気位が高い魔の眷属は「闇に頼り切るのは愚か」だと信じており、闇を自在に操るのは『心の力が強いお方』もしくは『闇に心を捧げて傀儡と成り果てた愚か者』のどちらかです。
 闇に心を奪われると、自己中心的で情けをかけたくなくなるようないわゆる「倒すと気分爽快」な性格に成り果ててしまいます。もしくは、無感情な人形になってしまいます。(闇堕ち、咎堕ち、とも)
 要するに、「見よ! これが絶大なる闇の力だ!!」状態 or 「この世界を破壊してやる!」 or 「コロス コロシテヤル・・・」 or 「・・・」状態になります。
 なので、ファエルは憎しみのあまり、『我を忘れて仇敵を殺』そうとしたため、危うくそんな感じになりかけちゃったのです。この後、ヴェルは心の隙をつかれて、暴走状態を経た後、こうなる予定。可哀想に。どうでもいいのだが、好きなキャラほど辛い目に遭ってしまうのは何でだ。
 一度、闇堕ち状態になると、なかなか元には戻せません。本人の心が誘惑に打ち勝たないと駄目です。
 わー、とってもありがち~。ありがち万歳~。



<どうでも設定2>
 宗教にはあまり深く突っ込むと首を絞めるのでそこそこで切り上げますが。
 この世界の人間達の宗教は「聖茸教(マイコティナ)」と呼ばれるキノコ神信教です。
 その中に、「神樹派(マイコティナ・デンドリス)」のような宗派があります。
 主に人間は教えを広めた聖人や古の英雄をまつるのですが、獣人は精霊神をまつります。
 実は「神樹派」は獣人に広く信仰されていた木の精霊神デンドロンを取り入れたものなのですといってみたり。
 しかし、聖茸教の正統派を称する「正聖茸派」が勢力の大きくなっている「神樹派」を牽制、あるいは取り込みたいために本来獣人の信仰であったのに逆に獣人が信仰しづらい状況を作ってしまったのですといってみたり。
 とはいえ、プルのような田舎の人間にとっては、聖人も精霊神も同じく信仰の対象であり、また独自の宗教形態を持っているといえなくも無いです。
 話を戻して、アマニタは(本編でも少し触れましたが気付いてましたか?)太母信仰や精霊神信仰(自然信仰)です。
 それに加えて、先祖に対する信仰も非常に深いです。(身分が低い場合でもそれなりに深く、身分が高ければ先祖はまさに神様です)
 魔衆の多くは「大魔神アクラシス」を唯一神として崇め、それに付随して精霊神や英雄から派生する宗派が多くあります。人間がキノコ神を信じるのとは逆だというわけです。
 両方信じていない場合は太母信仰に付随する精霊神信仰となります。(ミセナさんはこれ。風の精霊神ネブルを信仰しています)
 この世界で無宗教の人はほとんどいないと思われます。(トリュフォーさんも一応信仰はあるらしい)
 宗派の関係が友好であるか敵対であるかは、歴史的な見地や民族的な違いが多くにじみ出ているとか云々。
 死後の世界観とかはもう面倒だから割愛。だって(中略)云々。


とりあえず終了。
何だこの人の多さは。

追加。
ジャンシアとリューコムは直せません.パスワードが一致しないんです。(変えてないのに)分量が多すぎるのか?

勝手に考えているのは、シャンプの父ちゃんや母さんが魔王と知り合いだったらいいなとか、ニュー魔衆だけじゃなくてオールド魔衆さん(ウスタルとかパナ←魔衆じゃないけど)に活躍して欲しいなとか無駄なことを考えてますよ、ええ。

さあ、頑張って本編を書こう!
最終更新:2014年02月16日 23:24