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クラウディア

2007年10月24日(水) 16時03分-如仁

 
夜が終わる前に帰ろう、と大仰な身振りで彼女は言う。
ブーツの爪先に穴が開いていて、流れ出した寂しさはかちかちに凍りついた。

足元を流れる白線と路面の粒子に、星間を往く寂しさを感じる。
風鳴りが体音と重なって一時的に僕の耳は不通になる。





レモネード、圧搾した後、濁りを取る。トンネルで拾った電波のような声が聞こえる。
飲んだこと無いね、僕は左右に揺れる後姿を追いかけようとして、やめた。



知らない街の匂いはビニールのジャムに似ていた。
もうすぐ瞳を焼くような陽が昇る。影が湿り始めるだろう。






 
大声で叫んでみて、届かなかった。
二時間だけ許された交信時間は、帰り際に全て失ってしまったようだ。






誇張されているんだ。脳みそは都合よく出来ている。
小指だけ立てて両のこめかみに。水平を呼び戻すポーズ。

一つの夜に名前をつけて、眼の前のぼんやりとした領域を愛する。
かわいそうな少女の為に時針の電池を抜いたまま、僕は待ち続けている。


レモネードって何でしょね。本とに飲んだことないんです。
最終更新:2014年02月17日 11:20