2009年04月14日(火)03時04分-K
完璧になろうとした男がいて、完璧になるために様々な人間の完璧な部分を集めてきた。完璧な指先を持つ男の手首を裁断機で切り取り指を自らに移植、完璧な鼻を持つセルビア人の首をハサミでちょん切り鼻を自らに移植。免疫抑制技術の進歩に感謝。その他、完璧な頬骨、完璧な耳たぶ、完璧な顎、完璧な鎖骨、完璧な踝、完璧な膝小僧、完璧な臍、完璧な盆の窪、完璧な目じり、完璧な目頭、完璧な耳の穴、完璧なペニス、完璧な肝臓、完璧な心臓、完璧な肺、完璧な腸、完璧な胃、完璧な虫垂、完璧な肛門。完璧な肌の色や完璧な眼の色、完璧な髪の色および髪質を決めるのには時間がかかった。男の計画は幾つかの脳の複合体である、完璧な脳の移植によって完成した。その直後警察が彼の研究室に踏み込んだが、そこに男の姿は無かった。
そこにいたのは哀れな被害者の複合体であった。彼はとうの昔から自分が何者なのか全く分からなくなっていたし、これから分かることもないであろうと診断された。
こうして完璧な男が完成したのである。