2012年02月27日 (月) 10時35分-水無原
受験とは、恋人たちにとって辛い時期である。二人きりの細やかな時間でさえ、「勉強しなさい」の一言、あるいは偏差値だの模試成績だので削られる。「おやすみ」の一つでもしようものなら、母親からの一喝が飛ぶ。
なかなか時間が取れなくてごめん、と謝ると、彼女は、用事があるなら仕方ないね、と笑う。笑ってくれるうちは、まだいい。バレンタインデーにチョコが貰えなかったら、入試の結果に響くこと間違いなしだ。
だがとうとうついに、愛想を尽かされてしまった。「あなたの気持ちがわからない」と彼女が悲しそうな顔をする。白昼の教室で、彼女は別れの言葉を告げた。
「なんでだよ……!」
涙ながらにうなだれる僕に、一部始終を見ていた友人が言った。
「勉強とラブプ○スを両立しようとするからじゃね?」
最終更新:2014年02月17日 14:41