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お題「My方程式」(すばる)

2012年06月17日 (日) 08時23分-すばる

 物理のテストで、知っている物理の公式を書けという問題が出された。一つ一点で、書く欄が全部で三十個ある。さて、速さ=距離÷時間、という小学生でも知っている式、きはじ以外に何があったっけか。思い出せない。やばい。ここで点数取らないと、赤点確実だ。でも、物理法則というのはニュートンの公式という一つの式から導かれるとかどこかで読んだ気がする。残念ながらその式がどんななのかわからない。でも、それが本当だとしたら、あらゆる物理の公式は、さっきの小学校の式から求められるはず。ほかの問題もさっぱりわからなくて、何もできないから時間はたっぷりとある。このままじゃ赤点だけど、何とか式を作れれば、まだ何とかなるかもしれない。よし、やろう。
 さて、さっきの式だけど、順番を変えたら距離=時間×速さだ。時間、はわかる。時の流れだ。距離っていうのも理解できる。長さだ。だけど、速さってなんだ? 確かに速いとか遅いとかいう。野球の球が時速百キロだとか、新幹線が時速三百キロだとか、なんか速いっていう感じで使われていたはず。つまり、時速百キロで一時間経ったら百キロになるってことなのかな。だけどこれだけだと、ほかに式を導けやしない。
なにか、発想を変えてみた方がいいかもしれないな。
 時間が経つっていうことは、つまり昔ってことだから、昔は遠いってことはわかる。だけど、その時の速さってなんだ? 時代の流れに速さなんてあるのか? その時の人の歩いている速さだろうか? でもそれだとしたら、ずっと座っている人はどうなる? ずっと座っている人は、昔も今も同じ場所にいるっていうことになってしまう。そんなのは変だ。昔の人と今の人が同じ場所にいるなんて。空間が混ざり合ってしまっている。あれ? でも、そうはならないのかも。地球は自転しているから、座っていても動いている。だから、速さはゼロにはならないはず。それに加えて地球は太陽の周りもまわっている。距離=古さ×(人の歩いている速さ+地球の自転+公転)だ。ああでも、地球のまわる速さは確かものすごく速いはず。全力で走ったってとても追いつけないくらいだったと思う。ということは、人の自力で動くスピードは無視してもいい。新幹線や飛行機なら意味あるかもしれないけれど、昔の人は新幹線にも飛行機にも乗っていない。つまり、距離=古さ×(地球の自転+公転)か。いや、ちょっと待てよ。確か、宇宙はどんどん大きくなっていっているって、どこかで聞いた気がするぞ。しかもそのスピードは、ものすごく速いんだとか。危ない危ない。忘れるところだった。つまり、距離=古さ×(地球の自転+公転+宇宙の膨張)だ。そう、古いものは遠くにあるんだ。ということは、もっと技術が発達すれば、遠くにある歴史の世界を見ることもできるかもしれない。そういえば、星というのは今光っているように見えて、本当はもっとずっと昔の光だっていうぞ。つまりそれこそ、この方程式が正しいっていう証拠なんじゃないか? ああ、でも、光はものすごく速いんだっけ。だったら自力のスピードも無視できないはず。距離=古さ×(地球の自転+公転+宇宙の膨張+光の速さ)だ。だけど、光っていうのはそりゃあもう滅茶苦茶早い。音速とかいうけど、その音とも比べ物にならないくらい早くて、一秒で地球を七周半もするっていう。だったら今度は、地球の動きが無視できるほど小さくなるはず。それに宇宙の膨張がどれくらい速いのかはわからないけど、光はこの世で一番速いんだから、無視してもいいと思う。と言うことはつまり、距離=古さ×光の速さ、だ。よし、この調子で、じゃんじゃん解明していこう。あれ、でも、だったらどうして、ずっと昔の星の光は見えるのに、昔の日本は見られないんだろう?
最終更新:2014年02月17日 15:44