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甘いだけの小説は書けるのか (御伽アリス)

2011年06月24日(金)00時05分 - 御伽アリス

 


 ああ、愛しい君よ。こっちを向いてほしい。ぼくだけを見てほしい。愛してほしい。これが、愛……。

 きみが来るのを見て、ぼくの心の潮は満ちていくんだよ。きみの色、きみの顔、きみの全てがぼくを魅了するんだ。ぷくりぷくりと、気泡が生じて、鼓動は早くなるんだ。でも、動悸をきみに悟られないように、静かに、波よ穏やかに。

 きみのためにぼくは踊るよ。背筋をピンとはって。ゆらりゆらりと、きみに語りかける。きみが好き。言葉にはとてもできないけれど、どうか気付いてほしい。

 きみは笑ってくれるよね。そしてぼくと共に踊ってくれるよね。二人の愛の舞だ。暖かい二人だけの海に包まれて、ぼくときみの気持ちが溶け出して、海が少し甘くなるようだね。きみがいる。ぼくはもう、きみしかいらない。きみしか知らない。

 太陽が昇って次は月が昇る。ぼくときみの姿を照らすためだけに彼らは光るんだね。朝から晩まできみと踊って、キスをしたらほんとだ、やっぱりぼくときみの間にはハートマークなんだね。

 これからもずっと、死ぬまできみと踊るんだね。いつでもぼくは最高のダンスを踊る。きみと一緒に踊りたい。そして最後はきみと一緒に波にさらわれて、深く沈んでいきたい。

 ぼくは膨れたお腹を見て思う。もうすぐ、新しい命がこの世界へ旅立つんだね。ぼくときみみたいに、幸せになれたらいいよね。


 「わー、可愛い。ねえこのコたちって?」
 「ん?ああ、それはねー、竜の子供なんだよ~」
 「えー?うそだ~」
 「まあ竜の子供って言っても親が竜ではないんだけどね」
 「なにそれ?」


何かひと工夫入れたいと思って、オチを用意したんですが、甘いだけ、というわけでもなくなったかな、と思います。

板に上げようかどうかちょっと悩みましたが、こういうのに対してどういう反応が返って来るかを楽しみにしたいと思います。こんなのつまんねーぞ、とか、そういったコメントをお待ちしております。

最終更新:2012年11月16日 23:45