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Android開発環境構築 - (2009/08/21 (金) 03:01:28) のソース

*Android開発環境構築

**概略
Androidの標準的なビルド環境の構築について記載する。
基本的には、[[Android Open Source Project>>http://source.android.com/]]の和訳になる。

**目次
-&link_anchor(開発環境構築){開発環境構築}
-&link_anchor(ソース取得準備){ソース取得準備}
-&link_anchor(ソース取得方法1){ソース取得方法(repo)}
-&link_anchor(ソース取得方法2){ソース取得方法(git)}
-&link_anchor(ビルド方法1){ビルド方法}

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**&anchor(開発環境構築,option=nolink){開発環境構築}
Ubuntu Linux(8.04,32bit-x86)上での開発環境構築について書く。
Windows上でやりたい場合は、VMPlayer等を利用して実施。
Macとか他のLinuxディストリビューションについては、[[参照元>>http://source.android.com/download]]をチェック。

+アップデート実施
++「アップデート・マネージャ」を起動する(「システム」→「システム管理」→「アップデート・マネージャ」を選択)
++アップデートを実施する(「アップデートをインストールする」を押す)
++パスワードを要求されるので、入力してEnterキーを押す。
+必要なパッケージを追加する。
++「端末」を起動する(「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」を選択)
++「端末」上で、下記のコマンドを入力して、Enterキーを押す。
++-sudo apt-get install git-core gnupg sun-java5-jdk flex bison gperf libsdl-dev libesd0-dev libwxgtk2.6-dev build-essential zip curl libncurses5-dev zlib1g-dev
++パスワードを要求されるので、入力してEnterキーを押す。
++-事前に、sudoを使った場合は、要求されない場合がある。
++パッケージのダウンロードが始まるので、終わるまで待つ。
+念のため、再度アップデートを実施

-注意事項
--8.10だと別のパッケージ(lib32readline5-dev)が必要となるらしい
--64-bitだと、少し違うらしい


**&anchor(ソース取得準備,option=nolink){ソース取得準備}
[[Android Open Source Project>>http://android.git.kernel.org/]]からAndroidのソース一式を取得する為のツール「repo」の導入方法を説明。
+必要なパッケージ(Git)の取得
+-上記の&link_anchor(開発環境構築){開発環境構築}を実施していれば、再度取得する必要は無い
++「端末」を起動する(「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」を選択)
++「端末」上で、下記のコマンドを入力して、Enterキーを押す。
++-sudo apt-get install git-core 
++パスワードを要求されるので、入力してEnterキーを押す。
++-事前に、sudoを使った場合は、要求されない場合がある。
++パッケージのダウンロードが始まるので、終わるまで待つ。
++(動作確認はしてないので・・)他に必要なパッケージがあれば、導入。
+repoインストール用のフォルダ作成と設定
+-説明同様に、ホーム配下(~/bin/)に作成する場合を記載(/usr/local/bin/等でも良いと思う)
++「端末」を起動する(「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」を選択)
++ホーム配下に移動する
++-「端末」上で、「cd ~」入力して、Enterキーを押す
++ホーム配下にbinフォルダを作成
++-「端末」上で、「mkdir bin」入力して、Enterキーを押す
++コマンド入力時に、binフォルダが検索対象となっていることの確認
+++binフォルダに移動する(端末で「cd bin」)
+++確認するパスを表示
+++-「端末」上で、「pwd」入力して、Enterキーを押す
+++環境変数を表示
+++-「端末」上で、「echo $PATH」入力して、Enterキーを押す
+++表示される文字列に確認するパス(pwdで表示されたパス)が含まれていることを確認
+++-区切り文字は、「:」(コロン)
+++含まれている場合、検索対称となっている
++検索対象となっていない場合の対処方法
++-別のやり方でもできる
+++「.bashrc」を開く
+++-端末で「gedit ~/.bashrc」を入力して、Enterキーを押す
+++エディタが開くので、最後に下記1行を追加
+++-PATH="$PATH:~/bin"
+++端末を一度終了させて、再度起動し、環境変数を確認
++repoを取得
+++端末で下記を入力して、Enterキーを押す
+++-curl http://android.git.kernel.org/repo >~/bin/repo
++repoフォルダの設定
+++端末で下記を入力して、Enterキーを押す
+++-chmod a+x ~/bin/repo

-注意事項
--repoを導入しなくても、gitだけでソース取得することも可能
--「.bashrc」の編集は自己責任で・・。


**&anchor(ソース取得方法1,option=nolink){ソース取得方法(repo)}
repoを使ってのソースのダウンロード方法について記載。
repoが導入されていることを前提条件とする。
+ダウンロード先のフォルダを作成
+-以降、「~/mydroid」として作成したとする
+フォルダ内に移動
++端末で「cd ~/mydroid」を入力して、Enterキーを押す
+ダウンロード情報の初期設定
++端末で下記を入力して、Enterキーを押す
++-repo init -u git://android.git.kernel.org/platform/manifest.git
++--ビルドする場合は、「-b cupcake」等を付加して、バージョン固定したほうが良いと思う
++名前、メールアドレスの問合せがあるので、入力してEnterキーを押す
++-Enterでデフォルトが入るので、とりあえず、それでも動く
++-設定ファイル内に格納される。アップロード時に使用される(?)
+ダウンロード実施
++端末で下記を入力して、Enterキーを押す
++-repo sync

-注意事項
--repoのイメージとしては、「manifestに対応して、複数回のgitによるソース取得を実施する」(たぶん・・)
--「repo init」、「repo sync」ともに、失敗することがある。その際は、再度実施。
--repoのオプション等は、[[http://source.android.com/download/using-repo]]をチェック
--「repo init」後に、manifestファイル(ローカルに作成されている)を変更することで、パッケージの追加、削除等の操作ができる


**&anchor(ソース取得方法2,option=nolink){ソース取得方法(git)}
gitを使ってのソースのダウンロード方法について記載。
gitが導入されていることを前提条件とする。
(とりあえず、ビルドしたいなら、素直に、repoを使った方が良い)
+ダウンロード先のフォルダを作成
+-以降、「~/mydroid」として作成したとする
+フォルダ内に移動
++端末で「cd ~/mydroid」を入力して、Enterキーを押す
+サーバからダウンロード
++端末で下記(例:標準カーネル部分取得)を入力して、Enterキーを押す
++-git clone git://android.git.kernel.org/kernel/common.git

-注意事項
--gitを1回実施するだけでは、1部分のみのソースを取得するイメージかな
--複数回実施して、repo1回と同程度になる(makeするまでに手間がかかる)
--あるパッケージのソースだけ欲しい場合には、gitのほうが便利
--動くソース一式が欲しい場合は、repoのほうがおすすめ


**&anchor(ビルド方法1,option=nolink){ビルド方法}
repoによりソースを取得した段階でのビルド方法を記載。
「~/mydroid」内で、「repo init」、「repo sync」を実施した状態だとする
+ソースのルートフォルダに移動
++端末で「cd ~/mydorid」を入力してEnterキーを押す
+ビルドを開始する
++端末で「make」を入力してEnterキーを押す

-注意事項
--設定を何もしていない状態だと、ユーザ空間のビルドがgeneric設定で実施される。
--上記の場合、生成物は「~/mydroid/out/target/product/generic」にできる