ウパニシャッド

「ウパニシャッド」は「奥義書」と訳されたり、「秘教」とよばれたりするが、
その本来の意味は必ずしもはっきりしていない。

語源的には「近く」upa-「坐る」nisad という意味があり、
弟子が師匠に「近坐」すること、こうして伝授される秘説、
さらにその秘説を集録した文献を意味する、という解釈が
一般に行われてきた。

近来の学者は、それに対して次のような考え方を提示している。
すなわちこの語は古くから「対照」「対応」の意味もち、
それは大宇宙と小宇宙との等質的対応の関係
―究極的には宇宙の最高原理であるブラフマンと、
個体の本質としてのアートマンの神秘的同一化を説くウパニシャッドの内容に、
よく符号調和するというのである。








最終更新:2007年07月25日 01:57
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