ニ道説の部分では、「神の道」と「祖霊の道」の区別を説明している。
五種の祭火への献供(けんぐ)による人間の出生を説く五火説は、
婆羅門によるその祭儀神秘主義化である。
ニ道説によると、死んで火葬された者は、定めに従って、光の道か闇の道を経て月に至る。
光の道を行った者は、月からさらに不死の世界におもむくが、
闇の道を行った者は、雨となって再び地上へもどってくる。
前者が「神の道」とよばれ、後者が「祖霊の道」で輪廻説の原型をなすのである。
雨 ー 食物(植物)
/ \
月 精子
再び死ぬ恐怖
\ /
火 - 胎児
輪廻の輪を断ち切ること=解脱
最終更新:2007年08月13日 23:48