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バルナの区分が社会の大枠を示したものであるのに対し、
ジャーティは地域社会の日常生活において独自の機能を果たしている集団であり、
たとえば壺作りのジャーティ、洗濯屋のジャーティなどのように、
その数はインド全体で2000~3000にも及んでいる。
ジャーティと
バルナの間には共通した性格(内婚、職業との結合、上下貴賤の関係)が認められ、
また不可触民のジャーティを除くすべてのジャーティが4
バルナのいずれかに属している。
このため、従来しばしばジャーティと
バルナが混同され、
そのいずれもが「
カースト」と呼ばれてきた。
しかし
カースト制度を理解するためには、この両概念をひとまず切り離してみる必要がある。
最終更新:2007年07月28日 10:03