ジャイナ教と資本主義

かかる厳重な修行は在俗信者の行なうことのできないものであるから、
信者は因果応報の理を信じ、高僧の教えに従って道徳的な正しい生活を送ると、
死後には神々の世界に達し、楽しい生活を享受することができるという。
在家の信者にも不殺生戒の厳守を要求するので、
信徒は農業ないし一般に生産に従事することを好まず、
職業としては商業を選ぶ傾向がある。
ジャイナ教徒は商業(とくに金貸業と販売業)に精励し、
正直であるため信用もあり、富裕であり、
前世紀までのインド民族資本の過半数はインド全人口の0.5パーセントにすぎない
ジャイナ教徒の手中にあったといわれる。
ジャイナ教は宗教と資本主義との関係について問題を提起するインド最初の事例である。







最終更新:2007年07月28日 11:46
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。